草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

多数決の考え方|「AKB内山さんと学ぶ憲法」:朝日新聞150502(木村草太さんとの対談)

2015年05月05日 | PTAのヒント

5月3日の憲法記念日を前に、朝日新聞のサイトに、AKB内山さんと、憲法学者木村草太さんの対談が連載されました。とてもわかりやすく、ためになり、面白いです。
本サイトには動画もあります。

  1. 「こんな国に」理念を形に AKB内山さんと学ぶ憲法:朝日150502
  2. 言い合うことが民主主義 AKB内山さんと学ぶ憲法・下:朝日150502

PTAのヒントとして私のおすすめポイントは、多数決の考え方、です。
一部を抜粋します。
適宜、略してます。赤字は引用者によります。

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(木村) 多数決はみんなが知識や関心があって正解を選ぶ可能性が高いときに役に立つ。

(木村) 負けた側を支持する人がどれだけいたかは、多数決をやらないと見えてこない。それはすごく大事な情報です。

(木村)また、投票前の段階も重要です。正解を選ぶにはみんなが正しい情報を持たなければいけない。ということは、テーマ設定から多数決までの間に何が必要かな?

(内山) 準備期間とそれぞれの意見を主張する機会?

(木村) そうですね。民主主義を機能させるには時間と情報が不可欠。

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(150507追記:朝日新聞承認、リンク扱いとの由) 


(フォーラム)「PTA」どう考えますか?:2 私の論点:朝日新聞150504

2015年05月05日 | PTA報道関連

5月3日に引き続き、朝日<フォーラム>面でPTAの特集がありました。

(フォーラム)「PTA」どう考えますか?:2 私の論点

朝日新聞:150504 朝刊9面です。

こちらも、アンケートに寄せられた読者の声の紹介があります。「子どものため」と言いながらの実態など。

それと、他組織との連携についての報告、『PTAをけっこうラクにたのしくする本』の著者、大塚玲子さんのコメント(初出です!)、流通経済大教授(教育学)の小松郁夫さんのコメントが読めます。小松さんのコメントも、前回よりパワーアップしています。

(150511修正:記事全文掲載をあらためました。以下、抜粋です。転載量は記事の半分以下。コメンテーターのプロフィールは割愛。赤字太字は引用者によります。)

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「面倒・負担大きい」7割

 朝日新聞デジタルで展開中のアンケートでは、PTA活動に関する様々な課題が見えてきました。地域とのかかわり方や、家庭の参加の仕方などを専門家に聞きました。子どものためといいつつ、どこまで時間を割かなくてはいけないのか。読者のご意見を紹介します。

--- コメント(抜粋) ---

●不要と思える係がいっぱい
●想定以上の動員に閉口
●巨額繰り越し、必要あるのか
●会費引き下げに校長反対
●政治活動の道具にしないで
●懇親会ではチークタイムも

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 ■他組織と連携は

 PTAと言えば、学校の中で完結する組織というイメージが強いが、実際は地域活動の担い手としても期待されているのが現状だ。

 「○○小学校」「○○中学校」など学校単位のPTAを取り巻く組織には、自治会・町内会や子ども会、また教育委員会などがある。登下校の見守りや祭りなどのイベントを共催するところもあり、連携の度合いはPTAによって様々だ。

 こうしたなか、「教育委員会が主催する講演会にPTAから動員しなければならず、負担が大きい」などの声も少なくないが、「教育委員会の講演会のお知らせがあっても、PTAは会員を『動員』する義務はない」(文科省社会教育課)

 一方、各学校のPTAは、「日本PTA全国協議会」を頂点とする日本最大の社会教育関係団体を支える存在でもある。ただし、上部団体に所属するかどうかの選択は各PTAに任されており、任意加入が原則とされている。

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 ■「子どものため」に特化する 大塚玲子さん(抜粋)

 最近は、すべての活動を洗い出し、いつ何があるか、何回集まればいいのかを明確にして、個々にボランティアを募るところもあります。一人一役を全員のノルマとするところもありますが、できれば強制は避けたほうがいい。

 活動内容も、本当に子どものためになることだけにして、楽しいことをやればいいと思います。親子で遊ぶという目的を明確にして、鬼ごっこ大会を開いたところもあります。保護者がバラバラだとできないことを一緒にやるという視点で見直せばいい。もしかしたら、PTAでなくてもいいのかもしれません。

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 ■地域を巻き込んで動こう 小松郁夫さん(抜粋)

 PTAのあり方を、考え直す時代に来ていると感じています。公立学校の経営自体が大きな転換期を迎えているからです。

 地域を巻き込むことが大切です。かつて関わったコミュニティースクール型の学校は、地域と保護者で子どもの問題行動を減らす取り組みをした結果、コンビニの前に集まる子が減り、学区のマンションの値が3割近く上がりました。ある小学校では卒業生の地域住民が、余裕のない保護者に代わって学校行事に関わり、「孫の学校を変えよう」と意気込んで知恵を絞るお年寄りもいます。

 地域住民と保護者、学校が連携して新しい学校を創造する時代です。


(フォーラム)「PTA」どう考えますか?:1 私の論点:朝日新聞150503

2015年05月05日 | PTA報道関連

先日拙ブログでお知らせしていた、朝日<フォーラム>面のPTAアンケート
ついに、記事になりました!
「PTA組織の例」 という図も分かりやすくてよいです。新聞のは、縦型組織図なのに注目。

(フォーラム)「PTA」どう考えますか?:1 私の論点

朝日新聞:150503 朝刊7面です。

5回特集の1回目です。
紙媒体での新聞記事はほぼ一面なので、記録のためには、そちらが買いです。ついでに、15面にはボランティアへの関わり方が特集されていて、こちらはPTA活動の関わり方に、とっても参考になります。

フォーラムでのアンケートに寄せられた声のほか、記者によるPTA独自のルールについての解説があります。フォーラムに先立って<どうする?PTA>として報道された、タレントの千秋さんと作家の川端裕人さんのコメントが、パワーアップして掲載されています。

フォーラムに掲載された読者コメントの中に、役を免除してもらうには、事情をみんなの前で説明して許可をもらう、というケースが立場を変えて3つ連続してありました。ひどいのになると、総会で事情開示、です。私的にはあり得ない。でも現実。記事のごく最初のほうですが、そこを読んで、苦しくなってしまいました。

(150511追記修正:記事全文掲載をあらためました。以下、抜粋です。転載量は記事の半分以下。赤字は引用者によります。)

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 フォーラム面は、読者のみなさんとともにつくる議論の広場です。今回のテーマは「PTA」。

  ■「面倒・負担大きい」7割

 PTAのイメージについては「楽しい、おもしろい」「親の責務」などの選択肢から、複数回答可で7割を超す人が「面倒くさい・負担が大きい」を選びました。また「改善して欲しいところ」は、「活動内容の簡素化」「役員・係の決め方」「全員加入が当たり前のこと」が上位です。

     ◇

  ●家族の病状、全員の前で

  ●1人親が「免除」もらうには

  ●ルールを守ってもらうのもつらい

  ●子どもを守るには人手が必要

  ●毎年、社員交代する「会社」

 昨年二つの委員を兼務しました。貧弱な引き継ぎ資料を頼りに前年度の活動を踏襲するしかなく、充実感どころか、非効率な仕事を次年度にそのまま渡してしまった自己嫌悪を感じます。PTAは毎年全社員が交代する会社のようなもの。(東京都・30代女性)

  ●ポイント制で「中間管理職」増加

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 ■独自のルールも

 PTA組織の最高議決機関は「総会」で、定期総会や臨時総会がある。会員になると、委員会などを中心に学校の内外で行われる活動に参加する。

 実際の組織の形や委員会の名称やその数、活動内容は、各学校のPTAによってまちまち。保護者の中からその年の委員会メンバーを選ぶ「役員決め」も、全員に何らかの役割を課す「一人一役」や、仕事の負荷に応じて点数を付け、会員が在校中に満たすべき点数を明示した「ポイント制」のPTAもあるなど多様だ。

 会費の額にも幅があり、小学校の場合、年間千円程度から1万円近いPTAも。集め方も、世帯ごとか、それとも児童の人数分か。きょうだい割引を導入しているPTAもある。

 一方、少子化や共働き・シングル家庭の増加で役員のなり手が不足するなど、多くのPTAが共通して抱える悩みもある。

 いずれにせよPTAは本来、任意加入。知られてきたが、まだ十分ではない

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 ■やればなんとかなるんです 千秋さん

 公の場では言いにくいんですよ。和を重んじる世界だから。「任期は1年間だし」と、和を乱すことは言わないように気をつけました。

 でも、PTAって大事なんです。運動会とか大きな行事は先生だけじゃできない。

 本当は、やりたい人がやればいい。でもやりたい人が少ないから、それは無理。だから子どもを持つ親として、担当をみんなで分け合うしかない。嫌々でも、めんどくさくても、やればなんとかなるんです。子どもも嫌々勉強するじゃないですか。ママも1年くらいがんばらないと。

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 ■母親への非難、父親の100万倍 川端裕人さん

 PTAの業務は、女性が担うと想定されていて、参加しない母親は父親の100万倍も非難される。男性の自分から見ても理不尽。女性自らが「役員決めをどう切り抜けるか」などPTAありきの土俵に入っていき、相互監視と自己規制の中で「当たり前」と甘受するようになるのは痛ましい。

 PTAでは、男性はその相互監視から少しだけ自由。

 小手先でなくPTAを根本的に改善しようとする人たちには、心からエールを送る。がんばれ! ただ子どもとの時間を犠牲にするくらいなら逃げてもいい。PTA問題は社会を反映していて、内側からは解決が難しいこともある。男女とも子どものために仕事を休めて学校に足を運ぶのが当たり前、の社会の実現と、肥大化したPTAの整理は表裏一体かもしれない。