頑張れ民主主義国
新聞にはポピュリズムをとりあげる記事が多い。1月26日にも、デモクラシー(民主主義国)が変調しつつあると。所得格差により「中間層がやせ細り」、社会の階層化が進み、穏当な政治を行う基盤が崩されている。このことが一因とあった。この「オピニオン」欄を読み進めてみたい。
ポピュリズムとは、大衆の利益や願望そして不安などを利用して支持を集め、既存の体制側に対決する政治姿勢だ。もう一つの原因には、アイデンチティー(自分らしさ)の動揺が挙げられていた。移民の増大やグローバル化が、自分はだれで、自国が誰のものかなどを不明確化させ、不安をかきたてている、と。
一方、中国などの権威主義国は、透明性に欠け環境や安全性への配慮が希薄で人権軽視の国、市場や資本の力とともにその浸透力を増している。しかも、自国をモデルにして主張し、それを受け入れる可能性が世界的に高まっている。看過できないとも。
民主主義国の、政治の質の低下、は権威主義国を後押ししてしまう。民主主義は瀬戸際に立っている。中間層への対処に本腰を入れ、未来を自ら明るくしよう、という。
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