信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

有害鳥獣駆除対策協議会&下生野上空からの風景

2021年01月20日 | 生坂村の会議
 20日(水)の朝晩は大寒らしく厳しい冷え込みで、昼間も日差しが届いて穏やかな空でも防寒が必須の寒さでした。

 午後3時からの有害鳥獣駆除対策協議会は、昨日設置できた新型コロナウイルス感染防止と会議録作成軽減のマイクシステムの使用方法を説明した後、副会長の久保田農業委員会長の開会のことばで始まりました。




 私からは、当協議会や農業懇談会でいただいたご意見、ご要望により、電気柵・防護柵の設置補助金を拡充し、今年度は多くの方が活用し設置してもらいましたし、平成20年度から設置してきた防護柵も延長が伸び、上野ぶどう畑の電気柵も更新中ですが、有害鳥獣の被害は減らず、この頃はサルの群れを見掛けることが多くなっており、基幹産業である農業の栽培意欲を損なわないようするためにも委員の皆さんから忌憚のないご意見をお願いして、有害鳥獣被害を押さえていきたいなどと挨拶させていただきました。



 議事は、鳥獣の被害状況等については、今年度の主な被害状況として、イノシシ、ニホンジカ、サル、カラス、熊の被害で役場に報告があった状況を説明し、報告以外にもハクビシンの小動物などの被害があるとのことでした。
支援・対策の状況として、広域鳥獣防止柵等の整備、村による鳥獣害防除機具設置事業補助金、村による狩猟免許の取得及び更新に係る補助金、有害鳥獣駆除(捕獲実績)についても説明してもらいました。


 続いて、ニホンザル関連について、近隣市町村の対策状況として、安曇野市、池田町、松川村、大町市の状況について説明した後、今後の鳥獣対策として、「防除」「駆除」「追い払い」の大きく3点の課題、方向性等を説明し、皆さんからご意見、ご要望等を発言してもらいました。


 主なご意見、ご要望は、サルの駆除について、当村では時々出没している状況で、行動範囲がつかめず、大型の捕獲檻でも捕獲は難しいこと、大町市が進んでいて、モンキードックは20年以上の実績があり、各集落で勉強会を行ったりして行政と地元住民が協力して取り組んでいること、下生坂区では広域の防護柵があっても被害を受けているので、田畑の周りに補助金を活用して個々で二重に電気柵設置していること、上生坂万平常会では犀川の対岸から侵入して、万平に上がって突き当たり、柵の中に住み着いているとのこと、追い払いやワナを掛ける、電気柵の設置で対応して欲しいこと、防護柵を張っても絶対入らないことはなく、柵を修繕しない所から侵入してくるから、地元の皆さんで柵の補修をしていただくこと、やはり、ワナによる捕獲や電気柵で二重に囲うこと、小立野では除草剤を年に2回散布し維持管理をしてきて、イノシシの被害はなく、県道からニホンジカは入り、年に10頭以上は猟友会に止めてもらっていることなどが話し合われました。


 猟友会からのお願いとして、高齢化で銃の狩猟ができる人が9人であり、他はワナを掛けて狩猟をしているが、村民に狩猟免許を取得するように勧めていただきたいとのこと、防護柵だけでは被害が収まらず、絶対数を減らさないと効果がないこと、電動エアガンは連続して打てるがそれ程効果がなく、安曇野市の方にお願いして、サルの追い払いを花火で3回行い防護柵の設置で今は被害が無いこと、広報いくさかでこの会議録を掲載するときに、狩猟免許の取得と追い払いの仕方を啓発すること、袖山常会では、シカが運動会をしているようでも耕作の被害は少ないが、生息域がシッカリしているので、猟友会にお願いしてワナを掛けることはできるのか、ワナは仕掛けられるが毎日確認しなければならないし、一人で見回れる箇所は限界があり今の猟友会では対応が難しいこと、松本市・安曇野市では、地元の皆さんが集落捕獲隊としての見回りを1回1,000円でお願いしていて、地域住民は補助者として活動していること、当村は高齢者が多く集落で組織化することは難しいこと、まめってい会は麦と大豆を栽培していて、シカの進入路にワナを掛け3~4日で見回り、年に20~30頭は捕獲していること、電気柵の電流をテスターで調べるために、1台2~3万円ですから役場で購入して各地区に配備しては如何かなどの発言があり、新年度に取り組める事項を検討することにしました。


▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、放射冷却で今冬一番の冷え込みでしたが、朝から北アルプスが見えた下生野上空からの風景を撮影しました。
下生野上空からの風景





 その他生坂村では、保育園で保育参観、中学校で教育クラウド研修会、児童館でのらのら青空塾などが行われました。