熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

駒袋の紐

2013-01-23 06:57:47 | 文章
1月23日(水)、晴れ。

今日は陽ざしが強くなりそう。

駒袋を追加制作しようと、集めていた生地と紐を確認。
生地は正絹西陣織が14種類を確認。
紐も正絹にこだわっています。

ところで、困ったことが分かりました。
紐の在庫が少ないので、いつもの織屋さんに電話。
ところがビックリしたのは、半年ほど前から生産を止めたとのこと。

「家業の紐作りを、何故、止めたのですか」と問うと。
原料の高騰と需要の低迷。
ほとんどもうからないのだと言う。
「30年やってきましたが、もう廃業することにしました」。

実は20年ほど前、絹紐を求めて京都に行きました。
しかし、正絹の紐は受注生産。
何軒かの織屋さんを訪ねて、それが京都でも当たり前だと言うことが分かりました。
止むを得ず、ある織屋さんが持っていた7種類ほどの生糸で駒袋のための紐を織ってもらいました。
全部で1000メートルほどだったか。

その機屋さんは、後に廃業して、その後は現在の機屋さんから購入。
ここは、注文制作ではない貴重な織屋さんでした。
以降、ここでほしいモノを欲しいだけ購入して、重宝していたのですが、ビックリ。
困りましたね。

多少の在庫は残っているとのことで、多めに注文しました。
しかし、今後のことが心配です。
勿論、「レーヨン」などの紐は、各所で既製品が売られてはいます。
だが小生の感覚では「レーヨン」は、所詮、安物の代用品でしかありません。

紐まで正絹の駒袋。
こんなところにも、こだわっているのですが、いつまでこだわれるかです。
時代遅れですかね。

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