摺り漆

７月８日(火）、曇り。

南の方に大型台風とか。
この辺りはまだ影響は分かりませんが、要注意です。

昨日は、曇りと小雨。
お陰さまで、テーブルの漆塗りを２回繰り返すことができました。
前回、あと５回ほどと言っていましたが、お天気と相談しながらもう少し続けようかと思っています。

一昨日あたりまでは箆塗りでしたが、昨日は摺り漆。
普通、摺り漆には木漆を使うのですが、透明性が高い透き漆を使用。
生漆よりはかなり粘っこいので、腕の力と腹筋、足腰の体力を要します。
透き漆は地方によって木地呂漆、朱合漆。

古い漆がと新しい漆。
これを混ぜて使っています。
塗る面積が大きいので、古い漆の消化には丁度よいのです。

お陰さまで、指先は両手とも漆で真っ黒。
当方は一向に気になりませんが、他の人は、何んと汚い手だと心の中で思っているのでしょうね。

昨日も午後は、ご夫婦での訪問者。
小生とは１歳違い。
駒のこと、将棋のこと、四方山話。
何んでも現役のころ、中国に転勤していた時、現地で象牙駒形を作らせて、自分で彫ったそうです。
それを拝見したのですが、歩兵の１個にひび割れがあって、変わりの素材で歩兵１枚を作り直したいとのこと。

５角形の駒型にまで自分でしたのですが、この後、表裏の傾斜をつけるにはどうしたらよいかという相談。
１枚だけとはいえ、普通の人には大変な作業だと思います。
で、１０日程度、作りかけの象牙と大きさの雛型の歩兵１枚を預かることに。
Ｙさんには１０日ほどと言いましたが、もっと早く成型を終えてお返ししようと思っています。