熊澤良尊の将棋駒三昧

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「書き駒」と「盛上げ駒」-その2

2023-01-23 17:41:31 | 文章

1月23日(月)、雨。

冷たい雨が降り続いています。

今日の話題は、「書き駒」と「盛上げ駒」の続き。
それぞれ、漆で文字を書きあげに要する時間には、かなり隔たりがあります。「盛上げ駒」の場合、表の2文字を書き上げるには、概ね15分くらいを要します。
それは「歩兵」であっても「玉将」であっても、おおよそ同じくらいで、時間がかかるのは、下地に彫って埋めた痕跡に沿ってズレないように、はみ出さないように、しかもブレないように神経を使うことで、時間がかかってしまいます。

一方、「書き駒」の場合は、2~3分程度で書き上げることができます。
それは、文字がレタリングされたものではなく、自分の筆跡そのもので、癖を含めて何のためらいもなく自然のまま筆を進ませれば良いという訳です。

ですが、時間が短いので簡単という訳ではないのですね。
歩兵なら20枚。玉将や飛車角なら2枚ずつ。そのほかの駒なら4枚。それらの文字を、揃えることも必要です。
「盛上げ駒」の時は、下地の文字をなぞればよいのですが、ブランクで下地が無い「書き駒」の場合は、自分の筆の動きに頼るしか方法が無いのですね。

ですから「書き駒」は、誰にでも作ることは簡単でも、筆の技量が重要で、それは一朝一夕では到達できない積み重ねた練磨が欠かせません。
かく
言う私の場合は、マアマア他の人に見てもらえるレベルに達するのに、20年以上かかってしまったのですね。
それでも今も、今もなお、ヨチヨチ歩きという状況ではあります。

コメント (4)
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