2月21日(水)、雨。
もう一月か、それ以上前のこと。
NHKテレビに映ったのは、ドラマ「光る君へ」の予告編。
平安時代の貴族2人が盤を挟んで、囲碁を打つ姿でした。
オヤッと思ったのは、その盤の違和感でした。
盤の形は、現代のタイトル戦で使うような分厚い盤で、6寸ぐらいか、あるように見えました。
(江戸時代初期の資料によれば、盤の厚みは、せいぜい3寸未満でしかない)
しかも、脚の形は現代と同じ「刳り脚」で、どうやら、このシーンは時代考証がなされていないように感じました。
因みに、囲碁や将棋の盤に、刳り脚が使われるようになったのは、室町時代後期か、江戸時代初期の頃からで、それまでは「猫脚」の類であったと思います。
この時代の碁盤なら、モデルとしては、箱型の正倉院御物の碁盤もあるわけで、その点、時代考証にも手抜きすることなく、ドラマ作りしなければならないと思うのですが、いかがなものでしょうか。
NHKらしくないな。そのように思った次第。
駒の写真集
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