先ほど、福井県にある朝倉遺跡から出土した「朝倉駒」に関して、二人の方からコメントをいただきました。
お一人は、最近ここを訪れて、展示してあった「朝倉駒」を見学してこられたこと。
それに対して私は、次のような応答をしました。
ーーー
精力的に、各地へお出かけのことにて何よりです。
福井県の朝倉駒。
確か全部で170数枚の出土でしたね。
その中から、42枚が展示されていると思いますが、「酔象」の出土駒は1枚だけだったので、不足する1枚は、頼まれて作った小生作だと思います。
材は出土駒らしく、檜(色の濃い台湾檜)の薄いヘギで作りました。
(実際は、朝倉駒の複製ではなく、ちょうど平安大将棋を推定復元したものが手元に有ったので、それが良いだろうということでこれを送りました。何十年も前のことです)
遺跡から発見された場所は、ごみ捨て場のような水路だまりと言うことで、不要になって捨てられたのでしょう。
おっしゃる通り、文字はそこいらの余り上手とは言えない武士か僧侶の墨書きですね。
ーーー
そうしたところ、それらを見たもうひとりのTさんが、「その朝倉駒が写真付きで、読売新聞(2022.12の記事)に掲載されている」ことを教えてくれました。
記事執筆は、西條耕一さん。
写真は、古厩正樹さん。
その記事には、朝倉駒の写真が掲載されていますので、転載させていただきます。
この写真、中央ほどに「復製」とあるのが、日本将棋連盟経由で複製依頼を受けて制作した「酔象の駒」で、駒の周りにある「黒い点」は、駒の進める方向を示しています。
記事は、次のURL。
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20221214-OYT8I50058/
ご覧ください。
4月18日(木)、曇り。
窓から見える山々は、摺りガラスを通して見るよう。
今日も黄砂、昨日もそうでした。
なかでも遠くに臨む奈良の山影は、ハッキㇼとはしません。
駒づくりは再開。
家の中仕事ですから、黄砂は無関係ではあります。
多くの中からリクエストに合いそうな木地を、選び出すところから始めているのですが、このところ多いのが、「酔象(裏は太子)」2枚を追加した「朝倉将棋」が指せる42枚(実際は余り歩を加えて43枚または44枚)でのリクエスト。
大きさは、飛車角の大きさで作ります。
中には、後から追加で「酔象」2枚を受けることもありますが、木地と出来上がり具合の関係で、最初から一体で作るのがベストです。