8月19日(水)、晴れ。
相変わらずの暑さ。でも湿度がそれほどでもなく助かっています。
仕事は、盛り上げたり、磨いたりでした。
夕刻、仕事を終わろうとしていたら、電話を貰いました。
「ブログを見ていたら、玉将一枚だけを作る記事がありましたのでお聞きするのですが、一枚だけでも注文できますか?」。
「いえいえ、あれは一組ご注文いただきまして、あと玉将を一枚を追加してほしいということで、作った一枚です」。
「わかりました。古い水無瀬兼成卿の駒を復元した記事も見ました。あの駒は、厚みが普通の1.5倍くらいあるのですか? それを作ることはできますか? 彫り埋め駒とか、書き駒のどちらかで・・」
「厚みは1.5倍でなく、およそ1.3倍くらいですね。もちろん作ることはできます」。
「木地はどんなものですか?」。
「古い復元駒なら、特殊な木地より柾目とか根杢とかが合うように思いますね。彫り埋め駒より、書き駒の方が技術的には難しいですね。多くの皆さんは、書き駒の方が簡単だと思っている人が多いのですが、その逆で、書き駒の方が各段に難しいのですよ・・」。
そのような会話が続きました。
近くの方なら、加茂の工房まで来ていただいて、現物を見ていただきながらお話しするのがいいのですが、現今のコロナ禍ではそうもいきません。悩ましいことです。