熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

ある電話

2020-08-19 19:33:02 | 文章

8月19日(水)、晴れ。

相変わらずの暑さ。でも湿度がそれほどでもなく助かっています。
仕事は、盛り上げたり、磨いたりでした。
夕刻、仕事を終わろうとしていたら、電話を貰いました。
「ブログを見ていたら、玉将一枚だけを作る記事がありましたのでお聞きするのですが、一枚だけでも注文できますか?」。
「いえいえ、あれは一組ご注文いただきまして、あと玉将を一枚を追加してほしいということで、作った一枚です」。
「わかりました。古い水無瀬兼成卿の駒を復元した記事も見ました。あの駒は、厚みが普通の1.5倍くらいあるのですか? それを作ることはできますか? 彫り埋め駒とか、書き駒のどちらかで・・」
「厚みは1.5倍でなく、およそ1.3倍くらいですね。もちろん作ることはできます」。
「木地はどんなものですか?」。
「古い復元駒なら、特殊な木地より柾目とか根杢とかが合うように思いますね。彫り埋め駒より、書き駒の方が技術的には難しいですね。多くの皆さんは、書き駒の方が簡単だと思っている人が多いのですが、その逆で、書き駒の方が各段に難しいのですよ・・」。

そのような会話が続きました。
近くの方なら、加茂の工房まで来ていただいて、現物を見ていただきながらお話しするのがいいのですが、現今のコロナ禍ではそうもいきません。悩ましいことです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 回想記・その8、駒づくりプ... | トップ | 回想記・その9、谷川浩司書... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

文章」カテゴリの最新記事