25年前か、そこいらだと記憶しますが、ある方が「文字が消えているのを直してほしい」と古い駒を持参されました。
文字はいわゆる「清定」によく似ていますが、この駒はレタリングされた文字でなく、肉筆そのもので自然を感じます。。
玉将の尻には「守幸(花押)」。
これが、守幸との最初の出会いでした。
王将や玉将、金将の文字はくっきりですが、裏は、ほとんど漆の文字が無くなっています。
だが漆の文字は摩滅していても、文字の漆の部分は日焼けせずに白く残っているのです。
「おお、これなら再現できる」と小躍りして、「これは300年ほど前の貴重な駒です。漆が摩滅していても文字は再現できます。そっくりの駒を作るので、それを使ってください」。
と、駒形と文字をそっくりの盛り上げ駒で、この時3組を制作。
その内の一組を買っていただきました。
それから何年か経過。
大橋家文書に中に「守幸筆の駒」の文字を見つけました。
それは、「家伝の目録」の中の記述にです。
持ち主に「あの駒の写真を撮らしてください」と云うと、「あの駒は自分で墨書きして使っている」との返事には、びっくり。
「私の作った駒はどうされたのですか」と聞くと、「熊澤さんの駒は大事にしまってある」と。
「それは逆でしょう。とにかく写真にしたいので」とお願いし、拝見することになりました。
再会した守幸の駒は、墨の文字で無残でした。
このままではいけないと「私の彫り埋め駒と交換してくれませんか」と申し出ると、すんなりOK。
と言うことで、自分のものにはなりましたが、残念ながらちょっと遅かったのですね。
なんとか墨をとろうとしましたが、取り切れません。
白かった文字の跡は、もう見ることができないのです。
残念。
その現物のオリジナルと、復元駒。
対比できるように、右と左にパネルに入れている現在の様子です。
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なお、昨日アップしたのは、その後の制作品。
私のお気に入りで、駒型は、現代のタイプです。
こちらは、最近の制作品。
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今日は、ここまでです。
文字はいわゆる「清定」によく似ていますが、この駒はレタリングされた文字でなく、肉筆そのもので自然を感じます。。
玉将の尻には「守幸(花押)」。
これが、守幸との最初の出会いでした。
王将や玉将、金将の文字はくっきりですが、裏は、ほとんど漆の文字が無くなっています。
だが漆の文字は摩滅していても、文字の漆の部分は日焼けせずに白く残っているのです。
「おお、これなら再現できる」と小躍りして、「これは300年ほど前の貴重な駒です。漆が摩滅していても文字は再現できます。そっくりの駒を作るので、それを使ってください」。
と、駒形と文字をそっくりの盛り上げ駒で、この時3組を制作。
その内の一組を買っていただきました。
それから何年か経過。
大橋家文書に中に「守幸筆の駒」の文字を見つけました。
それは、「家伝の目録」の中の記述にです。
持ち主に「あの駒の写真を撮らしてください」と云うと、「あの駒は自分で墨書きして使っている」との返事には、びっくり。
「私の作った駒はどうされたのですか」と聞くと、「熊澤さんの駒は大事にしまってある」と。
「それは逆でしょう。とにかく写真にしたいので」とお願いし、拝見することになりました。
再会した守幸の駒は、墨の文字で無残でした。
このままではいけないと「私の彫り埋め駒と交換してくれませんか」と申し出ると、すんなりOK。
と言うことで、自分のものにはなりましたが、残念ながらちょっと遅かったのですね。
なんとか墨をとろうとしましたが、取り切れません。
白かった文字の跡は、もう見ることができないのです。
残念。
その現物のオリジナルと、復元駒。
対比できるように、右と左にパネルに入れている現在の様子です。
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なお、昨日アップしたのは、その後の制作品。
私のお気に入りで、駒型は、現代のタイプです。
こちらは、最近の制作品。
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今日は、ここまでです。