熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

これでイイのだ

2018-08-12 21:41:55 | 文章
今日も、一日が過ぎようとしています。
でも、過ぎ去った日々は復らない。
今日一日を、有意義に使えたかどうか。
そんなことを、ボヤーッと考えています。
ボヤーッと、というのは、格別深刻には考えていないと云うことで、「これでイイのだ」。
これは、天才バカボンの口癖でしたね。
あっ、「ソレでイイのだ」だったかな。

映像は、今日の成果物。

このほかに、木地仕事を少々。
まあ、これでイイのだ。

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漆のこと

2018-08-08 19:13:53 | 文章

komazukiさんから、
「お聞きしたいことがあります。盛上駒を制作する際に筆の入りや、はらい、はねなどの細く鋭い箇所で漆が時間とともに流れてしまい盛上とは言えないようになってしまいます。どのようにしたらきれいに盛上げることができるでしょうか?」
との質問をいただきました。

そうですね、質問の文面では、盛上げた漆が「だらーっと、文字がボヤケルと言いますか、流れてしまう」と言うことですね。

原因は、いろいろ考えられる訳ですが、
1,komazukiさんは、どんな漆を、どんな状態で使っているのかです。
  具体的には、漆の粘り気がどの程度なのか、と云うことです。
  先ず、肝心なことですが、漆は原液のまま使います。
  原液はネバリッて書きにくいので、希釈液を加えて使う人がいるようですが、それは間違いです。
  komazukiさん、漆は原液で使っていますか。
  
2,漆は、天然の素材ですから、一つ一つ粘り気も違います。
  一般的に、新しい漆はさらーっとしていますが流れやすく、古い漆は年数と共に粘度が強まり堅くなる
  ので、粘って書きにくくなります。
  漆はいろいろ使ってみるのが良いのです。
  同じお店でも古い漆も新しい漆もあるわけで、いろいろ違うお店のモノを買ってみて、確かめます。
  その中から、自分に合ったモノを探して使えば良いのです。
  また、ネバリッ気の強い漆と弱い漆を調合して、自分に合ったネバリッ気で使います。
  
3,さらにもう一つ、漆の性質を理解しておかなければなりません。
  漆は、チューブから出して空気に触れると、使い始めの状態と、数時間が経った時とでは、ネバリッ気
  が変わってきて、特に湿気の多いこの時期は、早く変化します。
  これは経験で会得するしかありませんが、ご自分にとって使いやすい状態で漆を使うことも大切かと
  思いますので、いろいろやってみてください。


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変わり将棋盤

2018-08-08 11:51:16 | 写真
昨日の続きですが、出来上がった「変わり将棋盤」の映像。

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変わり将棋盤と、極小の「活筆雛駒」

2018-08-07 19:51:47 | 文章
8月7日(月)、晴れ。


ソレニシテモ、女子受験生の点数を減らして、合格者を制限している医科大学があったとは驚きです。
それを、理事長と学長が、こっそりとやっていたとは。
到底、許されるモノではありません。
そのことが発覚したのは、文部科学省の偉いさんの息子の裏口入学。
こんなことが、教育の府でまかり通っていたとは。
やれやれです。
ソレニシテモ、その息子さん。
今後の将来はどうなるのか。
ある意味、息子も被害者の一人かも知れませんネ。

ーーーー
今日の成果物。
一つは、こんな将棋盤。
碁盤の幅を活用して、盤面は9X9レギュラーサイズの将棋盤。
左右のスペースは、駒置き。
幅は5センチ足らずですが、ここが持ち駒を置くことが出来ます。
実は、2年ほど前、府中市のある方を訪ねた時、元々脚付きの分厚い碁盤を、9x9の将棋盤にして、愛用している様子を拝見していたのですが、昨年、富山県のある方から、よく似た将棋盤の製作依頼をいただきました。
盤は、1寸5分ほどの厚さ。
盤の縦は普通の将棋盤。幅が碁盤そのものの広さで、左右の余白に、駒が置けるようなモノが欲しいと言うことでした。
で、盤は盤屋さんに加工を頼んで、桐製の盤の蓋は桐箱屋さんに頼んで、漆の塗装と収納ケースは当方でやりました。

盤は、日本産の柾目の一枚板にこだわって、それが、このほど出来上がりました。
アッ「星」ですか、映像では見えにくいですが、4つ、打ってあります。
今週中には、お渡し出来ると思います。

ーーーー
もう一つの成果物は、「肉筆の極小雛駒」。
玉将駒の大きさは、17ミリほど。
文字は総て無垢の生地に、肉筆の漆文字。
これをあるところから頼まれて今回は5組製作。
「活筆雛駒」と名付けました。

映像のバックは、レギュラーサイズ将棋盤の枡目。
大きさは、それと見比べてください。






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禽将棋盤ー続きの話

2018-08-05 19:18:46 | 写真
もう少しで、「禽将棋盤」を納品するところでした。
と言いますのは、今朝、発注者のOさんから電話をいただいて、「星が描かれていないですよ」と。
オットト「星」を入れないまま、発送するところでしたが、助かりました。
Oさん、ありがとうございました。

と言うことで、すぐさま、2目めの所に「四つの星」を入れました。
こんな感じです。
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禽将棋盤

2018-08-05 06:17:38 | 文章
8月5日(日)、晴れ。

ものごとには、ある一線を越えると、加速度的に変化することがある。
地球温暖化も、その一つのように思う。

ところで、再来年の東京オリムピック。
このくそ暑い真夏に開くのは、どうした理由なのかが分からない。
そもそも、この時期に決めたのは数年前だった。
そのときも、「真夏とは何故なんだ」と思っていた。
それから数年経って、今年、それが確定的になった。

関係者は、「熱中症を避けるため、マラソンのスタートを30分はやめる」と言っているらしいが、
なんの対策にもなり得ない。

何故、涼しくなる秋まで待てないのか、である。
「一旦決めた、シガラミは変えられない」。
変えられないのは、今の日本の政治そのもののように思う。

ーーーー
さて、今日の映像は、枡目が7x7の「禽将棋盤」。

ある方から頼まれて、普通の将棋盤を盤屋さんに頼んで再加工。
それに合う桐の蓋を付けました。

注文の主は、なんと米大陸在住のアメリカ人。
当方へは、本人直接ではなく、日本人のある方を通じてでした。
材は、日本産の榧にこだわった卓上盤。
これに、桐製の蓋をこしらえて、全体を厚紙と和紙で作ったすっぽり納める収納ケースをセット。

でも、禽将棋のことは多少知っていましたが、実際にプレイする人がいるのは初めて。
しかもアメリカ人とは、ビックリ。
「どんな人なんだろう」と思う。
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肉筆書き駒と、盛上げ駒について、「その3」

2018-08-03 05:53:03 | 文章
8月3日(金)、晴れ。
今日も暑そうです。

今回は「盛上げ駒」の派生について、考えてみます。
「盛上げ駒」は、いつ頃、どうして生まれたのかです。
「盛上げ駒」が作られるようになったのは、明治時代中頃です。
それまでの駒は、「書き駒」でありました。

江戸時代、一般庶民に将棋愛好が広がって駒の需要が増えると、専門の職人が派生する訳ですが、
その頃には、水無瀬家などの能筆な公卿による駒づくりは途絶え、駒は専ら職人の手によって作られるようになります。
しかしそれら多くの職人には、能筆な公家のような品格ある文字は難しい。
ある者は「昔、能筆家の公卿が書いたような優美な駒文字が作れないか」と、考えたことでしょう。
そして、考え出されたのが「盛上げ駒」です。
優雅な昔の駒文字を印刷した紙を貼り付けて彫る。凹んだところに漆で埋めて平らにする。
それを頼りに漆で塗り絵のようにして書けば、古の水無瀬駒に近い文字を再現出来る、という工夫です。

120年ほど前の明治時代に、塗り絵のような職人技で考案された「盛上げ駒」なのですが、以来、これが最高の駒だとの評価がなされるようになって現在に至っています。

しかし、真の最高の駒は、昔、盛上げ駒のモデルとして使われた「水無瀬兼成卿のような能筆家が書いた肉筆の駒こそにある」と思うのです。














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超ミニ駒の文字書き

2018-08-01 19:59:47 | 写真
8月1日(水)、晴れ。

酷暑が戻りました。
相変わらず、仕事はあれやこれや。
その内の一つ、某所から頼まれて、超ミニ、極小駒の文字書き。
数日間掛けて書いています。






玉将駒の高さは14ミリ、歩兵駒は12ミリほど。
フリーハンド、肉筆での漆書き。
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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726