ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

猫に教えられて

2008-11-01 10:34:32 | 日記・エッセイ・コラム

ミミの避妊手術が遅れて
どこかで産んだような気がしていたが
なんとまあ! 
昨日、こどもを連れてきた。
---------よちよち歩きの四匹の仔猫たち
ぬいぐるみのようにあどけない。

カンナが出て行って
ちょっぴり寂しさを感じていたところへの闖入者。
ふしぎなことには
四匹ともカンナにそっくりの柄模様
( こういう現象が猫の世界では度々起きる )

去るものあれば来るものあり 
わが家の出入りは人も猫もにぎやか。
ゆうべは物置小屋のダンボールの中で
母子五匹がダルマのように一つの塊りになって寝た。
そこはジージの寝床だが
だれにでも優しい年長組ジージは
母子のために一番安全で温かな寝床を
譲ってやったのだろう。

よく観察していると、癒されること以上に
猫たちからは教えられることも多い。
特にこどもに対する母猫の強い情愛や
グループを守るリーダー(ボス)の優しさと勇気には
胸を打たれることがある。

  母猫はエライ!
  子育てを誰に教えられることもなく
  たった独りで産んで
  病気になっても駆け込む病院があるわけではなく
  着きっきりで高熱の子の体を舐めてやっている。
  ボス猫はエライ!
  傷だらけになりながらも
  グループを敵から避難させている。

蔵の隅と物置小屋に寝床を用意してもらって
肉屋さんが切り落としのくず肉を
魚屋さんが魚のアラを時々届けてくれて
猫たちはどれも丸々と
おおらかに暮らしている。
これもやはり、衣食足りて-----云々ということだろうか


     風強き日のむかし宿場のとろろ汁