ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

あの世のことは

2008-11-07 11:28:08 | 日記・エッセイ・コラム

組内の葬儀がようやく終わった。
近所に独居世帯がまた一つ増える。

今はほとんどのことを葬祭場がやってくれるので
嘗てのようには組内に負担はかからないが
それでも三日は覚悟しなければならない。
中には勤めを休まなければいけない人もいて気の毒だが
これも亦、向う三軒両隣りのよしみ・・・・・
普段の無沙汰から親睦を深めるに絶好の機会でもある。

 (戒名は一文字最低でも5万円だって・・・)
帳場を預りながら、周りのお喋りが耳に入ってくる。
 (立派な戒名をつけてやれば仏さまもあの世でいい暮らしが・・・) と
俗界の生臭坊主たちは云々するが
はて? さて? それなら
アメリカ人やフランス人たちはどうだろう。
ジャックやベティやスザンヌたちは・・・
ドイツ人もオランダ人も戒名の無い彼らは
あの世で肩身の狭い思いをさせらているのだろうか?

あの世で大手を振っていられるのは
大姉や居士の戒名を持つ日本人だけというのだろうか。

ぼくは今、正直どうしようかと決めかねている。
俗名のままで行こうか、それとも俗世の慣例に合わせて・・・・・・・


本来、戒名なんてものは生きている者の見栄と
自己満足に過ぎない。
だれか一人でもいいから、あの世から帰還して
本当のことを教えてくれたらありがたいのだが・・・・・。

 
    銀杏散るひとひらごとの舞を舞ひ