フルートとチェンバロによるコンサートに出席。
『バロック音楽の誘い』、主催は栃木県現代詩人会。
フルートは宇都宮市出身の川上哲郎氏。
若い方だがフランスのマルメゾン市立音楽院フルートクラスにて
プルミエプリ(第一位)を、
木管四重奏でトレビアン(最優秀)を得て卒業。
現在、バロックから現代音楽に至るまで幅広く活躍している。
来年1月には再び渡仏の予定。
一方、チェンバロは日光市出身の沼尾美和子女史。
ウイーン音楽院チェンバロ科を卒業、
首席でディプロマ(国家演奏家資格)を取得。
帰国後、東京ゾリステンに所属し
現在、とちぎ古楽協会音楽監督として、チェンバロ クラヴィコード
フォルテピアノ等、古楽器の普及と指導に携わっている。
F・クープランの「王宮のコンセール第四番」
J・S・バッハの「フルートとチェンバロの為のソナタ」 など
すぐ間近で聴く演奏に、
会員たちは贅沢にも優雅な中世貴族の気分を味わうことができた。
帰宅の途中、
群青色した西の空で接近中の二つの星、
金星と木星の輝きを仰ぎいて、二千年昔の
ベツレヘムのキリスト生誕の物語に思いをはせる。
(ああ、三人の賢者はこの星を見上げてメシアの降臨を確信したか)
乱れに乱れてしまった今こそ、
ほんとうの救世主の到来が望まれる。
巷はクリスマス一色・・・・・
大きな野外ツリーも、家を飾るイルミネーションも
すっかり日本の田園風景に溶け込んでいる。
霜柱踏まれて遠き日々の声