ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

冬のソナタ

2008-12-07 19:57:55 | 日記・エッセイ・コラム

フルートとチェンバロによるコンサートに出席。
 『バロック音楽の誘い』、主催は栃木県現代詩人会。

フルートは宇都宮市出身の川上哲郎氏。
若い方だがフランスのマルメゾン市立音楽院フルートクラスにて
プルミエプリ(第一位)を、
木管四重奏でトレビアン(最優秀)を得て卒業。
現在、バロックから現代音楽に至るまで幅広く活躍している。
来年1月には再び渡仏の予定。

一方、チェンバロは日光市出身の沼尾美和子女史。
ウイーン音楽院チェンバロ科を卒業、
首席でディプロマ(国家演奏家資格)を取得。
帰国後、東京ゾリステンに所属し
現在、とちぎ古楽協会音楽監督として、チェンバロ クラヴィコード
フォルテピアノ等、古楽器の普及と指導に携わっている。

F・クープランの「王宮のコンセール第四番」
J・S・バッハの「フルートとチェンバロの為のソナタ」 など
すぐ間近で聴く演奏に、
会員たちは贅沢にも優雅な中世貴族の気分を味わうことができた。

帰宅の途中、
群青色した西の空で接近中の二つの星、
金星と木星の輝きを仰ぎいて、二千年昔の
ベツレヘムのキリスト生誕の物語に思いをはせる。
(ああ、三人の賢者はこの星を見上げてメシアの降臨を確信したか)

乱れに乱れてしまった今こそ、
ほんとうの救世主の到来が望まれる。

巷はクリスマス一色・・・・・
大きな野外ツリーも、家を飾るイルミネーションも
すっかり日本の田園風景に溶け込んでいる。

     
霜柱踏まれて遠き日々の声