ふとく長い見事なフキを戴く。
放射線被ばくを心配して
持ってくるのをためらったと言うが
事故現場からは150㎞も離れていて全く問題ない。
さっそく、ゆがいて竹の子と一緒に煮る。
ひとくち味見をすると
爽やかな初夏の風が体の中を吹き過ぎる。
ぼくはこれまでに数えきれないほど
レントゲンの世話になった。
トータルではかなり高い放射線をあびているはず。
でも何ともない、心配していない。
少々の物忘れ、これは年齢によるもので
X線のせいではない。
妄想で怖がってはいけない。
相手が見えないので厄介だが
150kmも離れているという事実を正しく認識し
ストレスを抱え込まないためにも
過剰な心配はしない方がよろしい。
竹の子の皮をしゃぶりし日や遥か