きょうも記録破りの猛暑!
高温注意報が各地で発令され
セミさえも葉裏でじっと声を潜めている。
里帰りのほとけたちは
さぞかし驚いているにちがいない。
自分たちは熱帯に迷い込んでしまったかと・・・・・
いや、いや、
すでに肉体のないほとけたちだから
太陽熱は素通りして
どれほどの暑さにも平気かもしれない。
〈 心頭滅却・・・・ 〉 などとは
肉体を有している生者にのみ与えられた修行。
確かに、夢の中に現われるほとけさんは
みんな涼しい顔をしている。
汗だくのほとけさんなんて聞いたことも
見たこともない。
ついに節電の意識ももうろうとしてきたので
正気を失くす前に
キッチンと2階のエアコンを使うことにする。
ふたりの姫たちのためにも。
岩塩を舐めながら
冷たいウーロン茶を飲みながら
送られてきた詩集などめくっている。
今夜はわが町恒例の花火大会。
憂きことは闇に飛び散れ大花火