
親水公園の川に沿って歩いていると,
藪の中から鳥が現れ,川にまたがり倒れている竹にとまりました。
あわててカメラを向けてみましたが,
向こうも目の前に人が現れびっくりしたのでしょう,
すぐに藪の中に消えてしまいました。
液晶で確認してみますと,
シロハラに似ていますが,腹部が白ではなく,赤褐色,
以前からお目にかかりたいと思っていたアカハラ(赤腹)のようです。
アカハラはツグミ科ツグミ属に分類されるツグミやシロハラの仲間,
ツグミやシロハラは冬に日本に渡ってきますが,
アカハラは夏季に本州中部以北の高原や山林などで繁殖し,
冬季はフィリッピン北部や中国南部
あるいは日本本州中部以西で越冬すると書かれています。
すると真冬のこの時期(1/9),東京郊外でアカハラは珍しいのでは。
調べてみますと,よく似たものにオオアカハラそしてマミチャジナイがいます。
これらは夏に樺太やシベリアで繁殖し,
冬,日本に渡るか途中立ち寄るとのこと,
それかも知れないと思いましたが,
上の写真はマミチャジナイに比べると眉斑が薄く,
腹部の赤も強く思われます。
また,オオアカハラは頭部が黒色に近いオリーブ色,
写真の茶色とは違います。
やはりアカハラ,眉斑がはっきり見えるので雌と思われます。


写真が一枚だけでさびしいので,
たまたま同日に写したシロハラを載せます。
体色,羽色は違いますが,姿形はアカハラとよく似ています。
葉牡丹や満たされぬ日の欲多き