「梅にウクイス」の図は日本画の定番ですが,
実はそこに描かれている鳥の多くはウグイスではなく
メジロであるということはよく知られた話です。
ウグイスの美しい鳴き声は春の風物ですが,
ウグイスは藪の中に隠れ,なかなか表に姿を見せません。
羽色もウグイス色というより,茶色に近い色です。
メジロは花の蜜を好物としており,梅や桜の花によくやってきます。
羽色もきれいなうす緑,梅の花によく似合います。
そんなことで,間違われて画かれたたり,
あるいは知っていてあえてきれいなメジロを描いたと思われます。
正月,松の木に数羽のメジロがきて,
松の実あるいは松ヤニでも食べるのでしょうか,
さかんに動きまわっていました。
梅や桜の蜜を吸う姿,柿の実をつつくメジロはよく見ますが,
松にメジロの図はあまり知りません。
緑の松葉に緑のメジロ,色合いはもう一つですが,
松葉の中に,動きのあるメジロが撮れました。
松にメジロも正月らしくよいように思えます。
初春や松にメジロもまたよかれ