行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

八重のドクダミ、十字のドクダミ

2022-07-05 20:00:14 | 花,植物
5月下旬から6月初旬、
ドクダミの花そして八重咲きのドクダミを写しました。


5月下旬、
オカタツナミソウの横にドクダミの白い花が咲き始めていました。
6月の声を聞くと、道端や山野のあちらこちらに見られるドクダミです。


ドクダミはドクダミ科ドクダミ属、
北海道から九州までの日本全国に見られる多年草です。
やや湿った陰地に群生し、全体に特有の臭気があります。
別名が十薬(じゅうやく )、
4枚の白い花弁(苞)が十字形になり、薬草でもあることからの名です。


白い花弁のように見えるのは苞、葉が変化した組織です。
本当の花は総苞の中心に塔のように伸びた穂状花序に密集してつきます。
萼片や花弁のない小さな花です。


ドクダミ、住宅地などにもよく見られる雑草ですが、
古くから薬草やどくだみ茶として人々に利用されています。
センブリ、ゲンノショウコそしてドクダミ、
この3つが日本3大民間薬だそうです。


そのドクダミに八重咲きがあります。
八重のドクダミです。


下の花弁(苞)ほど大きく、上は小さいので、
花の形は全体としてピラミッド形に見える八重のドクダミです。
ハナミズキなど、苞が花弁のように見える植物は多くありますが、
その苞が八重になる植物は珍しい知れません。
サクラやバラなど、八重花の花弁は普通は蕊が変化したものです。


八重花と普通のドクダミの花が並んで咲いていました。
多分同じ茎についたものです。
そして八重花の花弁(苞)の一部が緑色、
苞が葉の変化したものであることが分かります。
突き詰めていけば、
花びら、総苞、雄しべ、雌しべなど植物の構成要素はすべて「葉」の変化したもののようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする