行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

クサギキョウ、ムシトリナデシコ、ヒメクサギキョウ

2022-07-07 20:00:50 | 花,植物
6月初日の散歩道、
街路樹の下の小さな空き地に紫色の可憐な花を見つけました。
キキョウソウです。


キキョウソウ(桔梗草)はアメリカ原産のキキョウ科の一年生草、
もともとは観賞用に持ち込まれたそうですが、
いまは雑草化、道ばたや荒れ地などに花を咲かせています。
キキョウのような色と形の花を咲かせるのでキキョウソウ、
クサギキョウとも呼ばれます。
小さな花ですが、上品な紫色がきれいです。


キキョウと同じく、雄しべ先熟、
雄しべが花粉を出して役目を終えると、
雌しべの先端が3裂し、他の花の花粉を受け入れます。
キキョウソウは春から5月頃までは閉鎖花を形成し、
6月になると通常の花をを咲かせます。
まずは閉鎖花で確実に子孫を残しておき、
その後花を開いて強い遺伝子を残す戦略です。


葉が茎に密着して段々に付くので、
ダンダンギキョウ(段々桔梗)の名もあります。
茎はあまり枝分かれせずに上に伸び、全体的にひょろりとした草姿です。


ムシトリナデシコとキキョウソウ、
濃いピンク色と紫色の花がコラボしていました。


ムシトリナデシコ(虫取り撫子)。
ヨーロッパ原産、ナデシコ科の越年草です。
この草も江戸時代に鑑賞用として移入されたものが各地で野生化しており、
道端や空き地に咲いているものをときどき見かけます。


ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナなどの別名があり、
5月~6月にかけて枝の先に紅色で直径1cmの5弁の花を多数つけます。
茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、
ここに虫が付着するのでムシトリの名があるようです。


ヒナキキョウソウが芝生の中に花をつけていました。
キキョウソウと同じく北アメリカ原産の帰化植物で
花もキキョウソウによく似ています。
しかし、葉幅が狭く先端が尖り、花は茎頂に一つだけ、
ここでキキョウソウと区別が付きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする