行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

北陸・能登の旅7 (波の花と虹)

2013-12-10 20:00:00 | 風景
28日、せっかく輪島に宿をとったので、まずは朝市に、
しかし、冷たい風が吹き、時折強い雨が降り、
露店をじっくり見ることもできません。
室内のマーケットで魚介類などを買い、
早々に引き揚げ、喫茶店を探し温かいコーヒータイムです。

今日は能登空港から羽田に戻りますが、夕方の便です。
まだまだ時間がたっぷりあります。
時々青空が見えることにも勇気づけられ、
コーヒーを飲みながら、
奥能登の海岸線を東に車を走らせることに決めました。


白米の千枚田を過ぎてすぐ、
能登に流された平家の子孫、(下)時国家を訪れて見ました。
国の重要文化財でもある歴史を感じる茅葺き入母屋造り、
180年ほど前の建物とのことです。
(写真は池もある庭からの撮った下時国家)


こんな気候の厳しい、昔は車もなくたいへんな場所に思われますが、
よくこんな建物が建てられ、残されていると感心します。
中はとても広い土間と多数の部屋がありますが、
まだ11月だというのに、寒々して、底冷えがしていました。


時国家からすぐ、曽々木海岸に出ると、
初めて見るそしてなかなか見ることのできない
驚きの景色に遭遇しました。


石鹸の泡のような、ボタン雪のような白い塊が
海から無数に湧き上がり、海や道路の上を舞っています。
これが能登の冬の風物詩、波の花のようです。


波の花は11月中旬から2月下旬、
海が荒れて波が高い、寒さの激しい日に現れ、
海水中に浮遊する植物性プランクトンの粘液が
岩にぶつかるたびに空気を含んで白い泡状になる現象です。


写真を撮りに車を停めて、
外に出ようとしましたが風が強く
ドアをなかなか開きません。
11月下旬ですが、今日は厳しい天気になっているようです。
それにしても道路のすぐ横が海、
そして、こんな荒波と波の花が寄せてくる、
降りるだけではなく、車で通るのも怖いように思います。


波の花に感激し、さらに東に進むと、
海は相変わらず荒れていますが、
束の間の晴れ間があったようで、荒波の中に虹が出ていました。
しかし、見る間に色が薄れていきます。
急いで車を停めて、カメラを向けて見ました。
どうにか虹が映っています。
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