人参葉って、関西にいたときはよく目にして、ごま和えや炒め物やらにしていましたが、横浜に来てからはあんまり手に入りません。 関西と関東、ほかにもならぶ野菜がちがうなーって思うこと、よくあります。
京都の実家でも母はよくごま和えを作ってくれました。「私、好きやし」って言ってました。うん、好きってにじみ出てた!!
実は、この日の人参葉はうちで採れた人参のはっぱです。 去年の秋に次男が人参の種をまいて育てたもの。といっても結構ほおったらかしで、秋にはささやかなかわいい葉っぱがでていただけですが、気がつけば結構しっかりと育ってました。夏野菜を植えるのにじゃまになって抜いてみたら・・・、4本も採れました。
すぐ洗って泥を落としてしまったあとに、せっかくだからと撮ったのがこの写真。
ね、ちょっといびつですが、なかなかの出来でしょう!?
料理より、このままの人参のほうがおいしそうだ・・・(^^;) 夜に撮ると、私の腕ではきれいに撮れないんです(汗)。
これを使って何を作ろうかと思って、一応生産者の息子に聞いたら、「そりゃあごま和えでしょう」・・・と。
うーん、ほったらかしだったから、けっこう固いぞ。それに、量もちょっと少ないし。と、冷蔵庫にあったしめじも入れることにしました。
人参葉は洗って、茎の根元の方から入れて茹でます。全部ばっといれちゃうと、葉っぱのほうがくちゃっとやわらかくなってしまいます。
人参も火が通りやすいように薄く切って、一緒に茹でます。このうち2本くらい使ったかな。引き上げて水に取りさまして、絞って水気を取り、1cmちょっとくらいに切ります。
人参を茹でたお湯でしめじもさっと茹でます。
煎りごまをすって、その中にしょうゆとみりんをだいたい同量入れ、あえてできあがり。
さあ、食べよう。
生産者の息子からどうぞ。
・・・「ちょっと甘すぎる!!」
え、・・・?と味見すると、・・・ん、ほんと、なんか甘ったるい。
そっか、この人参が甘いんだ。家で作ったからかなあ。
ちょっとしょうゆを足して、よかった、まとまりました。
やっぱり杓子定規にはいかないですね。
この息子、一応今、将来料理人志望の中学生です。なかなか味にうるさい・・・でも、勉強させてもらえます。これからどうなるかわからないけどね。
このすり鉢はこのまま食卓に出してもサマになるので、重宝しています。写り悪いけど・・・(^^;)
その、ごま和えつくったあとのすり鉢って、あえたタレ?がつくじゃないですか。他の器にあけたあと、そこにあつあつご飯を入れて食べるのを母が好きでした。作った人の特権とか言って、その時だけは子どもみたいになかなか譲ってもらえなくて・・・。
こういう食べ物を無駄にしない、「しまつ」の気持ちって、京都に根付くものだと思います。こういう気持ちまで含んでのものが、いわゆる「京のおばんざい」(おばんざい言わへんけどね)たるもんやないかなあ。
今は私の特権になったけど、寄ってきてかっぱらうヤツが時々出没します。