顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

ひたち海浜公園 NOW

2016年04月06日 | 季節の花


近くてもなかなか訪れることの少ないひたち海浜公園、松林の中のスイセンと桃の花の取り合わせが華麗な景を見せています。ホームページによると、550種100万本とか、種類の豊富さで早咲きから遅咲きへ、長い期間楽しめる設定になっているようです。
スイセンは、ヒガンバナ科の多年草で秋植え球根植物、地中海沿岸からアフリカ北部の原産で園芸品種として色や形の異なる多くの品種があります。
このスイセンは全草が毒素で、とくに鱗茎(りんけい)に毒成分が多いとのことです。よく、ニラやワケギと間違って食べて中毒してしまう話を聞きます。
またスイセンの花言葉は「ナルシスト」「自己愛」です。美少年ナルシスが水面に映る自分の姿に恋い焦がれて死んでしまうというギリシャ神話から、学名Narcissus(ナルシサス)も付いています。


春の目玉のネモフィラは、まだ咲き始め、ゴールデンウイークにピークを持っていく作戦でしょうか、今年は少し早まるかもしれません。春のネモフィラ、秋のコキアという、あまりメジャーではない植物で海を見下ろす小高い丘全体を埋めてしまうという発想の仕掛人に大きな拍手をおくりたいと思います。今では完全に集客の大きな2大エースとなってこの公園の存在を大きく高めています。


最近あちこちで見かけられるようになったスズランスイセン(鈴蘭水仙)、松の根元の群落が見事だったので、撮ってみました。正式な名前は、スノーフレークといい、ヨーロッパ中南部原産のヒガンバナ科の多年草です。スイセンのような細い葉と鈴蘭のような花から付いた名で、またスノーフレークは雪片とか小さな雪のかたまりとかいう意味です。
スイセンと同じ有毒で、ニラと間違いやすいので、近くには植えないようにと言われています。