顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

千波湖の桜

2016年04月09日 | 季節の花

千波湖畔は平日にもかかわらずすごい渋滞、たまの晴天でどっと繰り出すのは誰も同じ行動パターン、特にいろんな介護施設のワゴン車が目立ちました。車内のお年寄りのいい笑顔、桜というものは誰も笑顔にしてくれる力があるのを再認識しました。
湖畔の半周道路で渋滞約25分、しかしイライラ顔など全く無いのは不思議です。仕方ないので車から望遠で偕楽園の左近の桜を撮りました。コンパクトデジカメ(CanonPowerShotS95)では、これが精一杯、好文亭まで直線で600m,解像度のボケが春霞のような効果を出している?と自己評価しました。
県内の桜を追い続けている常磐百景ブログの、茨城一本桜番付で東横綱に選定された左近の桜が偕楽園見晴らし広場に咲いているのが見えます。

偕楽園四季の広場付近も桜が満開でした。以下は、桜川上流部に山桜を植える活動をしている、桜川千本桜プロジェクトのブログからの抜粋です。
「千波湖の外周および少年の森広場に植えられた桜の木は、約750本を数え、その品種は30種もあり、さらに桜川の駅南部(駅南小橋~美登里橋)には250本が植えられており、こちらはソメイヨシノ中心、すでに両エリア合計で「千本桜」が存在しています。これに桜山の370本、偕楽園内の130本を合わせると、桜川下流部には1500本の桜があるのです。
さて水戸藩2代藩主徳川光圀公は元禄9年に、現在の見川町から河和田町の一帯に、桜の名所真壁郡の桜川の地から、ヤマザクラ数百本を移植し、川の名前を「佐久良川」と改めたのです。これが「桜川」の起源です。
ところが歳月を経て現在、光圀公が植樹した場所に由来の山桜は全くありません。それどころか、偕楽園直下までの美しく整備された姿とは違い、人が容易に立ち入ることもできない放置された空間になっています。
私たちは、この光圀公ゆかりの場所にヤマザクラを中心とした樹木を植樹し、歴史に基づいた景観形成に協力していきたい、そして面積世界第2位といわれる偕楽園公園のエリアの未整備地や上流部にも植樹を行って、水戸を梅同様、桜でも名をとどろかす日本一・世界一のガーデンシティにしたい!そんな願いのもとにこの桜川千本桜プロジェクトをはじめました。 」
この活動に大きなエールを送りたいと思います。

さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉
願わくば花のしたにて春死なむそのきさらぎのもちづきのころ 西行法師