顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

散歩道も春いっぱい

2016年04月18日 | 散歩

住宅地を一歩出ればまだ自然が残っており、新緑の芽吹きが眩しいようです。
田んぼにも水が張られて田植えの準備もそろそろ、誰が植えたか紅い桃の木が貴婦人のようにアクセントになり、山桜の白とよく似合っています。BGM担当の若鶯は、まだ覚えたての調子っぱずれで鳴いています。


道端にムスカリ…地中海沿岸-南西アジア原産の球根植物です。最近園芸植物の定番になりつつありますが、こぼれタネでも出てくるようであちこちで見かけます。英名のグレープヒヤシンスは花姿がブドウの房のように見えるところに因んでいます。
写真の奥に見えるのは、ハマエンドウ?この時期の野原の主役です。


竹やぶの脇にアケビの花…なんとも妖麗な紫色です。秋の実は、少年時代の山のおやつ、甘く白い果肉を口に含んで、タネをぷっと吐き出して食べたものです。毎年何個か実をつけているのを見つけますが、果実が裂ける頃にはどなたかの胃袋に納まってしまい最後までは観察できません。

負ふた子や通草の花に手をのべる  松瀬青々 
乱鶯に山藤が散る通草が散る  松本たかし