ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

価格で動くお客は、いつでも再び「価格で取り込めます」、 落ち着いた対応で

2008年04月01日 11時56分20秒 | Weblog
メディアはSSに車が並んだり混乱している様子をまるで面白おかしく報道しているようにも見えます。政治の貧困から派生したこんな事態なのですから、きちんとした情報に基づき正確な報道をしてもらいたいものです。

馬鹿なマネージャは「お客様のために」なんて言ってますが、消費者が負担すべき揮発油税を販売業者が勝手に負担して、はたして本当にお客様に感謝していただけるとでも思っているのでしようか。冷静に考えれば節操のない姿勢です。SSビジネスはそんなに儲かる余裕のある商売ではありませんよ。

テレビなどを見ているとそんな業者を取材しては、まるで石油業界の混乱を逆手にとって国民の目を政治がらみに持っていこうとしているようにさえ見えてきます。

本当にガソリンスタンド業界が被害者と思っているなら報道の仕方もあるように思います。

当面は車が並んでいるSS、ガラガラのSS。色々あるでしょう。
確かに一部の消費者は一円でも安いガソリンが良いのは決まっています。
しかし、そんなお客さまばかりではありません。

SSビジネスでは、こんな時ほどお得意様との「繋がり(リレーションシップ)」が大切なのではないでしょうか。

私は、日頃からセルフSSは人間関係や顧客との「リレーションシップ」を販売業者自らが放棄した「価格中心」の販売オペレーションだと思っています。

価格中心のお客様もいれば、安定供給とサービス重視のお客様もいる訳で、今日あたりの価格対応だけで右往左往しているお客も販売業者も雑魚ばかりだという有力業者の毅然とした態度が光ります。

これだけ価格競争が激しい業界なのです。
「価格で逃げるお客」はすでに動いています。
「価格でとるならいつでも取れる!!」
そんな自信に溢れた商売人が生き残ります。

毅然とした態度で在庫の税額分をいただきながら、スタッフが悠然と洗車サービスなどで還元しているビジネス姿勢は素晴らしい。

在庫ガソリンを買っていただければ、「洗車はサービス致します!」
たった何日間かの無料サービスかも知れませんが、「体は売っても魂と心は売らない」というそのアブラ屋の心意気や良しとしましょう。その知恵と姿勢は立派です。

先走り値下げを傍観しながら、在庫を抱えてイライラしているマネージャーさん、焦らずに頑張ってください。貴方が正常なのです。

これからも毅然としてSSビジネスを継続する意思があるならば、こんな時だからこそ普段よりもっと念を入れて、少しの間だけ高いガソリンを買っていただいたことに対する感謝と真心をこめて一生懸命に無料で洗車でもしましょうよ。

そしたら、お客様もその心意気に惚れて今後も必ずガソリンと洗車で定着するはずですから。

簡単に価格で動くレベルの消費者は「それなりの業者」が担当してくれますし、いつでも価格で取り戻せます。
今日あたり、車が並んでボリュームを吐いたところで所詮は「赤字」か利益なしなんですから、頭に来ないで落ち着ついて足元を固めましょう。

当座の現金集めでキャッシュフローをかき集めてはみても、ツケは必ず回ってきますから、「その時」が来れば必ず分かります。仮にCODであってもキャッシュフローは減少するはずです。

テレビなどで報道されている安売り先行の、目立ちたがりのハネッ返り業者よりも、足を地につけて、地域に根差したしっかりとしたガソリンスタンドでいきましょう。

これだけ、「ガソリンスタンド経営危機」が報道されているわけですから、心ある消費者は経営姿勢をよく見ています。

どんな商品でもディスカウントの時代です、安ければ当面は売れるでしょう。

私の地元の群馬県。
ヤマダ電機がどでかい本社ビルを建設中です。
しかし、家電は壊れた時が必要な時。最近では故障などにも即対応してくれる町の電気屋さんのサービスが見直されています。

私も含め友人なども再び洗濯機も冷蔵庫もテレビもみんな町の電気屋さんで購入するようになっています。
なぜか?
何でも安く売ればいいってものじゃありません・
本当に必要なんですよ。急な対応や消費者のほうを向いたサービスができる商人が・

販売競争で日銭を集めて不足したら自滅する販売業者より、本当に消費者に支持されるSSが必要なのです。
足元である群馬でのヤマダ電機の評価を見ればその時代はいつか終わるはずです。
これからは、そんな時代が必ず来るような気がしています。

甘過ぎますか? 私の見方は、

アブラ屋としてのダンディズムを忘れずにがんばりましょう。

「雪ん子」のユーザー様はそんなお客様が多いのです。
ゆきんこサポートセンターはそんなお客様と一緒に育っているのです。

ですから、ユーザー様で閉鎖や倒産した企業はいまだに一件もありません。

意外と冷静なスタートのようです

2008年04月01日 10時06分47秒 | Weblog
北関東の激戦地、高崎は内陸部です。
JOT高崎からの出荷ですからすべての商品が二次基地出荷で「課税済み」。

スタッフが出勤途中で確認したところでは、朝の段階ではディスカウント系の一社だけが値下げ対応。他の元売り系販社や商社直営の大手はいまだだ値下げなしとの事のようです。

早晩、順次値下げしていくことになるはずですが意外と静かなスタートのようです。SSに車が並んでいるところもないようです。

当社のお客様では一部、独立系セルフの方が早くも値下げをして車が並んでいるとの連絡がありました。

こんな時だからこそ、SS業態の見直しを

2008年04月01日 06時31分35秒 | Weblog
2008年4月1日。エイプリルフールではありますが
石油業界にとっては歴史に残りそうな一か月が開始されます。

値下げ競争が開始されるのかいつまで続くのか、当面は販売業者の自己責任。

元売りは「心も満タンに・・」なんて言ってますが、
消費者の「タンクは満タンに・」、販売業者の「サイフは空っぽに・」という状況が発生しそうです。

「売り負けたくない」気持ちや、キャッシュフローの課題など影響や課題は山積です。

特にSS店頭販売ガソリンを中心とする石油販売業界は政治不在により、血みどろの最終サバイバル安売り競争に突入しそうです。

私は、以前からSS店頭フィールド販売を中心とする『ガソリンスタンド』業者の業態に関して疑問を持ってきました。

SSの油外収益について店頭へ来店するお客様をメインとしている以上、絶対的な来店客のパイが必要ですから、とにかくガソリンを安く売り来店客を増やしておく必要があるわけで「ガソリン安売りで集客して油外で儲ける」という経営手法を目指す販売業者が増えてきたのが問題なのです。

この機に及んでも、まだまだ「安売り競争」の原則は不変のようです。
なにも高く売る必要もありませんが、一時的にせよ明らかに「原価を切る販売」を強いられる販売業者もいる訳ですから問題です。
それが、SSビジネスの宿命だとしてら悲しいものがありますね。

灯油配送外販はその部分でSS店頭から飛び出しての概念が異なる古くて、新しい販売オペレーションであり、昔から安定した高収益が約束されたSSに残された唯一の外販業態なのです。
そして、既存客のコアを土台にしての新たなマーケティング開発も可能です。
「マツタケは千人の股をくぐる」と言います。
全く異なる角度からの「油外収益確保」も可能です。

例をあげれば、
最近では、冬は灯油、夏はイオン水の宅配なども試行されており、SSを起点とする宅配ビジネスの可能性はさらに拡大しています。

「雪ん子」は灯油だけでなく、どんな商品の宅配ビジネスにも対応可能なのです。
今年は、SSビジネスを根底から見直す。大切な年になりそうです。

着眼大局。着手小局。

こんな時だからこそ、まずは冷静に対応して、今後を見据えがんばりましょう。