ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

いつの間にか、消費者の立場で・・

2008年04月11日 09時48分27秒 | Weblog
ここまで来ると、果たして暫定税率の復活再値上げは出来るのか?
かなり気になるところですね。
しかし、政府の方針としては「復活」の方向で固まっているようです。

東京都の石原知事はもし不可能なら国税に替る地方税制を検討中とか・・・・
軽油税もありますから、まだまだ、どんな事が起こるのか判りません。

政治と税制が一体なのは判りますが、政争の修羅場と化した石油業界にとってはとんでもない迷惑な話です。

石油業界内では犠牲を払っての「先行値下げ」による販売促進効果が一時的には「勝ち組」のように見えましたが、ようやく落ち着いてきましたので今後は冷静な目での市況形成がされそうです。

ガソリン屋の「習性」として「払い出し数量」はやはり気になりますし、近隣の競合店に「売り負ける」という事は絶対に出来ないという気持ちもよくわかります。
いつまでたっても過激な販売競争の原則に晒されているのが石油リテール業界なのです。

消費者も価格は安い方が良いに決まっています。
しかし、販売業者の犠牲的な精神を消費者がどのように受け取っているのかも問題です。

あくまでも、当面の価格中心で動くお客様。そうではないお客様もいらっしゃいます。
現実的にはSSの経営ポジションや経営コンセプトでお客様の層もだいぶ異なります。

SSも外食産業のようなものでセグメント(細分化)が進行しています。
ファーストフードショップのようなセルフSSから、高級ディナー中心のフルサービスSSまでターゲットとする客層でサービスの質や価格体系が変わっても良いはずです。

ホテルなどもそうですね、最近では寝るだけの非常に低額なビジネスホテルが全国で大流行です。一方では恋人と食事や素敵な一夜を過ごすための高級シティーホテル。簡便な目的のラブホテルまで用途でいろいろと使い分けられる時代なのです。

出張が多い私ですが、仕事の時には簡便な「ビジネスホテル」中心です。先日はは家内と一緒に主張しましたら、社員が高級シティーホテルを予約しておいてくれまして久し振りに恋人気分を味わいました。

話が逸れてしまいましたが、これからはお客様もその時の用途でSSを選択する時代になるのかも知れませんね、高級なマイカーが汚れている時には洗車の上手な質の高いサービスを求めます。
営業車が汚れていたら、高額な高級洗車よりもスピーディーで安い洗車の方を選択するでしょう。

よく考えるとSSをビジネスフィールドとしている当社スタッフでもTPOでSSを選択しているようです。
「○○SSの洗車はいいよ!」なんて選択する時代なのでしょう。

私が石油リテール部門の第一線を離れてだいぶ時間が経ちました。
毎日お客様である販売業者の方と接している訳ですが、最近ではようやく「消費者の立場」デモのが言えるようになってきました。
面白いものですね、

暫定税率問題をどう考えるか、消費者の立場、国家財政、販売業者。
それぞれの立場で色々な意見があります。
これから、月末に向けて再び騒がしくなるのでしょうね。