ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

今度ばかりは

2008年04月29日 05時35分03秒 | Weblog
ゴールデンウィーク明けの需要減を予測して今回は値取りが先行しそうです。
消費者サイドに立ったポーズで犠牲的商売をしては見ても政治が着いてこなくては損をするのは業界ばかりなのです。

損を覚悟の月初の販売努力に関して消費者の認識や支持もリテール販売業者が考えるほどの効果はなかったことにほとんどの先走り業者は気づいています。
今回ばかりは在庫分差益を確保しなくては前回の損を挽回できるはずもありません。

今回の暫定税率の一時的な撤廃による価格騒動で賢明な業者は価格設定に関する難しさと消費者意識を学んだようです。

月初における価格転嫁の遅れは単なる価格のカプリ分だけでなく、得べき収益の損失額を考えると業界の損失は膨大な額に上るはずです。

しかし、今回の値上げは自民党にとって政治的には大きなダメージになりそうです。販売側でも消費者側でもどこへ行っても誰に聞いても批判的な意見が多いですね、保守王国山口県の補選敗北などでもすでに国民の総意は明確になっているわけですが、さらに暫定税率を再可決するわけですから、今後の政治に注目です。

石油業界の経営意識も変わるはずです。