ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油税制で騒がしい中ですが

2008年04月02日 17時23分19秒 | Weblog
元売各社ではいよいよ全国系列販社の統合に着手開始するようですね。
石油大手企業でも、新年度を迎え業務統合による事務省力化を推進しています。

今回の事態により、基幹業務統合系システムによる業務省力化、経営コスト削減の速度も急速に進みそうです。

特に処理速度の速い流通管理システムにより、課税済み、非課税商品等のより詳細でリアルタイムな流通管理情報の取得が必須な事項となってきました。

SSレベルとは異なる次元でのコスト競争が一層激しくなりそうです。

ところで、早めの値下げ対応をした販売業者の皆さんは年末のような忙しさが一日来ただけで本日はすでに平静のようです。

これで、会員や新規客を獲得できたとお考えなら大きな間違いです。
石油ビジネスや消費者を舐めて掛かってはいけません。
税金分を負担しても「餌だけ魚に取られた釣り師」のようなものなのです。

果たして、税金分を負担したという事を消費者にどのように認知して頂きますか?
経営的な課題を無視して、「消費者のために」とテレビでのたまうマネージャーの顔を見ていると本当に「お前は阿呆か」と言ってやりたくなります。

本当の試練は今後確実に経営者にツケが回るのです。

政治的課題などにより石油ビジネスの流れは、今後も大局的に大きく変化するはずです。現実は、もはやリテール零細企業の責任のない「噂話」や情報に振り回されていては対応不可能な状況となるはずです。

実際、一部業転玉だけに依存していたPB系業者では、閉店や閉鎖まで考えなくてはならない状況が発生しているようです。事実、すでに閉店しているPB系SSもあります。はたして、何時まで店を閉めるのか? 再開できるのか?

独立系の流通はまさに自己責任が前提ですし、当然に長所も短所もあります。
しかし、今回のようなケースで一番の課題は「情報取得の速度」だとも思われます。やはり「情報の質」を冷静に判断する必要がありそうです。

私もこうしてブログを書いていて、本当に怖いと思う事もあります。
それは、こんな時に間違った情報などでユーザー様や読者の方にご迷惑を掛ける事があったら大変だと考えているからです。
このブログを私が書いている事は皆さん御承知の筈です。ですから匿名の掲示板のようなわけにはいきません。

さりとて、既成事実だけではあまりご興味も持たないはずなので、その辺が難しいところなのです。

しかし、今後は元売りによる本格的な「リテール統合」が開始される。
これは、確実な情報です。

難しい、時代です。

2008年04月02日 08時43分23秒 | Weblog
石油業界、税制騒乱のさなかですが、
本日は某元売りに呼ばれまして都内で「軽油税システム」に関する説明と打合せ。

時節柄、対応に忙しい毎日です。

関東エリアは、月末、月初は懸念された混乱も少なく思ったよりも平静だったようです。

一部にはすでにこの地域の石油業界は淘汰期を過ぎたという見方もあるくらいです。

これから月末にかけては、来月からの税制に関心が移りそうで、値上げとなれば今度は在庫積み増し競争となりそうです。

いつまで値上げせずに頑張れるのか「我慢比べ」になったら大変ですが、可能性としてはそれもありうるわけです。

今度は逆に在庫を持った方が強い事になるはずですから、自社在庫施設や自社大型ローリーなどを保有する流通に強い企業が圧倒的に強みを発揮することになるはずです。

いろいろと、難しい時代ですね。