着眼大局・着手小局

情報過多とも思える現代です。
政治、経済、インターネットに業界誌などなど石油ビジネスに関する情報も世に溢れています。

経営者にとって自分の経営ポジションに合った経営情報を取得して実務に活用することは大切なことです。
しかし、これだけ多様な情報があるとどれを参考にしたら良いのか迷ってしまいそうです。

最近、中小業者は自社の仕入れポジションについて、疑心暗鬼になっている方が増えています。
系列色が薄くなって、縦系列の情報が少なくなったと嘆く経営者の方も増えています。

「新仕切り体系」になってから逆に自社の仕切り体系が判りにくくなったという声も聞こえます。
現実は暗中模索の仕入れ価格体系となっているようで、「新仕切り体系」の見直し修正を検討している系列もあるようです。

そんなわけで、中小業者などは業転市況情報などの掲示板や情報誌などに依存する傾向が強まっているのです。

確かに「利は元にあり」は商売の原則なのですが、
「仕切り価格」ばかりに目がいくと肝心のポイントから目が離れてしまいますから
本来のビジネスの創造性や可能性を見失う危険性もあるわけです。

これから、しばらくは新年会のシーズンですから、
元売りや特約店系列も集います。少ない情報交換の機会を大切にしたいものです。

「ガソリンスタンドビジネス」のビジネスフィールドは現在大きな曲がり角。
今後の展開に関して、改めての情報取得と経営について考え直すよいタイミングです。

すでに何人かの、有力ディラーの経営者の方から社内経営管理に関する合理化案の提示を求められています。

まず、足元から見直して経営再構築を計る「リエンジニアリング」が石油業界にとって今年最大のテーマとなりそうです。

経営者の情報管理能力や意思決定速度などが問われる時代です。

いつまでも、安売りで拡販して利益を向上させようという考え方では、ＳＳ経営なんてやってられません。

経営力で格差をつけましょう。
「着眼大局・着手小局」