ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

経営者の「器量」が問われる時代

2011年06月01日 10時21分05秒 | Weblog
ガソリンの価格が動いています。
こんな時には、多くの経営者が他店の価格設定動向に神経質になるものです。
「下げ」の時には気持ちが暗くなる方が多いようです。

いつまでたっても、安売り販売競争が熾烈な石油業界です。

1店舗ディラーなどで仕切り情報などに大騒ぎをしている業者の方が、
目先のくだらないことで消耗しているように見えます。
仕切り価格は、本質的に自分で決めるものではなくて、販売する側が決定するものです。
市況は市場が決める事です。

あなたの企業に、
販売力があり、経営力にも将来性が見えて、決済力が伴っていれば、
仕入に関しては、なにも悩んだり、懸念は無用です。
売りたい企業が門前列をなすのだという事です。

本来は、触れたくない部分ではありますが、
私の立場は「直売システム」などの構築で、石油業界の価格設定について、
その条件となる経営的な要因がよく判ります。
ある意味、元売よりも判る立場でもあります。

いつまでも、不毛な販売競争を続けて
経営的に全力疾走が続けば、果てしないゴールのないマラソンのような状況に陥ります。
企業経営はゴールが見えないエンドレスなビジネスゲームです。
焦らずに、少しくらい立ち止まって自分のポジションを確認してみたらどうでしょう。

大騒ぎするほど、自分のぽジョンが大きくはない事に気付くはずです。
田舎者の安売り業者ほど自尊心が強くて、自分が中心で石油業界が動いていると考えているから、
いつまでたっても、くだらない販売競争が続きます。

他社より安く売る事ばかり考えているような企業は必ず淘汰の憂き目にあうはずです。
他社より高く売れるだけのビジネスフォームを確立できるくらいの努力と気概を持ちましょう。

私自身が、行ってきた事ですから、私をご存知の方には説得力があるはずです。

自分の商圏のシェア率を100%にしたらどれだけ売れるのか、
しかし、人間に感情と云うものがある限り、敵も半分、味方も半分なのです。

そんなわけで、
最近では石油ビジネスと云うものに達観した賢い経営者はかなり割り切った考え方を持った方が増えています。

企業としては、店頭のガソリン販売収益に依存する比率が低くなれば、
必死で倒れそうな、バカな同業者をしり目に
SSビジネスもジョギングのように軽い気持ちで走れます。

その為には、
SSに固執した考えを捨てて、
自ら実業家としての立場で、自分のビジネスモデルを根底から見直す必要があるわけです。
『儲かる商売』を見つける事も、「経営者としての器量」ですね。

本日は、気合いが入っています。

大手であれば、
石油流通ビジネスは社内管理オペレーションの改善によるコストの削減だけでも、
すでに利益向上を実現出来る時代となりました。