ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

被災地での再会、そして復旧に向けたシステム構築

2011年06月26日 05時42分49秒 | Weblog
明日は、日経スペシャル『ガイアの夜明け』の収録ですが、
我々のサポートスタッフは東北の被災地で10日間の構築作業に入ります。
この後も、まだまだハードな被災地対策と構築作業が続きそうです。

昨日、私は当社システムを20年以上もご利用いただいている、福島県の佐藤燃料様へ、
「ボーキ佐藤」という江戸時代からの商号で有名な老舗企業です。
「ボーキ」という商号は珍しいですが、その由来はホームページで、
http://www.boki.co.jp/outline/index.html

ボーキ佐藤様は、
東北から、関東まで広域な展開をはかっている複合的な企業です。
石油流通からSSビジネス、総合食品卸売りも展開するシェルの老舗名門企業としても有名です。

そして、
福島全域に灯油配送センターを展開する地域NO.1のディーラーです。
『雪ん子』が生まれた頃から、ご利用いただいている地域のリーディングカンパニー。

特に、今回の大災害の中でも福島原発問題発生のど真ん中で大奮闘されています。

鈴木専務様やスタッフの皆様とも古い付き合いになりました。

私が、石油流通ビジネスの最前線で仕事をしていた頃、
そして、破綻から再生に向けて動き出した頃から鈴木専務とは親しくさせていただいております。

鈴木さんと私は、石油流通ビジネスを通して共通の友達が多いわけです。
昔から、元売の役員さんや色々な人達から暖かいご支援と励ましを頂いた経緯がありますが、
懐かしい人脈の話題で盛り上がりました。

今でも、仙台に住んで頑張っている、元コスモ石油のOさん、
親戚の方が二人も被災されて、まだ消息不明だという事で電話をしましたが
電話の向こうから、元気で懐かしい声が聞こえてきて安心しました。

そしたら今度は、Oさんから、
昔、私の軽井沢の別荘に遊びに行ってた某元売の役員の○○さんの秘書役が、
今ではえらくなって「東北支店長」になってるよ、
先日、一緒に食事をしたら「懐かしい・・、須賀さんと一度会いたい」と云ってるよ、という話です。

生協の重鎮であった○○さんは、死んでしまった。という事です。
彼は、元北海道大学の全学連で活躍した人物で、宮城県生協、札幌市民生協の代表でした。
当時は、灯油価格は札幌市民生協の走り値が話題になったものでした。
何度も、札幌のススキ野の居酒屋で、酒を飲みながら「灯油談義」で盛り上がりました。

しばらくして、石油業界は政界を巻き込んだ、●●石油商会事件で大騒ぎでした。
息をのんで、テレビの報道を見ながら、酒を飲んでいたあの頃。
身近なところで、大変な事が起きている。
田舎の油屋なのに、メジャーな業界の流れを身近に感じられ、
生きている世界が変化している事を痛切に感じた一瞬でした。

やがて、元売の○○石油は大手元売に吸収合併されてしまったわけです。

東京の○○物産も今では、石油業界から消えて、寂しいですね。

夏になると、系列を超えた「勉強会」と称して、
いつの間にか、週末になると大手商社や元売役員が軽井沢へ集合して
昼は、ゴルフ、夜は酒を飲みながらの石油ビジネス談義で盛り上がったものでした。
一人住まいであった、私の別荘はまるでサロンのような感じでしたね、

おかげさまで、
あの頃、私のような田舎のガソリン屋が石油ビジネスの真髄を学ばせて頂きました。
そして、直売部門やパトロール給油で大きな仕事をさせていただきました。

「あの頃」、のサムライはどうしているのやら・・・
今では出世して、業界紙で写真や名前を見る方もいますし、
完全にリタイアして悠々自適の方も多いですね。

よく考えてみると、
私は、今でもこうして、石油業界の「隅っこ」で細々と生きているわけですが、
鈴木さんと会うと、あの頃の石油業界を想い出します。

もうすぐ、また、熱い夏が到来します。
『夏草や、兵どもが夢のあと・』

今年の夏も、石油業界の人達と
素晴らしい、「想い出」を作りたいものです。