ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

楽な仕事はありませんから・・・、 「カリブの海賊」のように生きましょう。

2011年06月22日 04時53分13秒 | Weblog
システムの開発、販売と云うビジネスは、本当に時間とお金が掛る仕事です。
とくに問題となるのは「営業活動」と「開発業務」の両立とバランスですね。

「開発」と「営業」のバランスが崩れると、
モノは売れないし、開発業務は遅滞する、当然資金は不足する、といった悪循環のループに陥りやすいわけです。

システム開発ベンダーの仕事は
営業がうまく回転していれば、資金も潤沢で、まさに『順風満帆』で晴天の大海原を行く快適な航海のようですし、
逆に、開発業務のみに傾注してばかりいると、いつの間にか営業活動がおろそかになり、
台風のど真ん中で暴風雨にさらされる難破船のような状況に陥り死にもぐるいの営業活動と資金繰りにさらされるというわけで、
「天国と地獄」が紙一重なのです。

我々の企業も何度も台風にさらされながら、帆がボロボロになっても修理しながら航海を重ねてきたわけです。
ですから、この稼業で成功するのは本当に難しい・と思う訳です。

ビジネスとしては、少しばかりの『風』もなければ、船は動きません。
もし、現状の「凪」に甘んじていると時代に取り残されることになり、いつの間にか衰退することになります。
ですから、常に少しばかりの刺激や啓発がなければ、企業としての前進もないわけです。

ITビジネスなんてものは、世間様が考えるほど、カッコいい仕事では絶対にありえません。
経営者にとっては、継続的な努力と自己啓発が大切ですから、気持ちが休まる時間がありません。
特に、昨今のビジネスWEB、「クラウド」などの時代では変化の動きが激しくなっています。

ビジネスソリューションの分野は、業務に特化した非常に精緻なシステム構成ですし、
運用するユーザー様も全て現場最前線のプロフェッショナルですから、
常に厳しい仕様検証に常にさらされているともいえますし、妥協が許されないものです。
ですから、運用ユーザー様よりも一歩進んだ専門的な業務知識も求められる厳しい仕事です。

石油ビジネスソリューションは、元売企業から、大手特約店の直売卸システム、販売店の小売SSシステム、さらには「灯油配送システム」まで存在しており幅があります。
企業毎に経営規模や業態の格差が大きいため、簡単なパッケージでは対応出来ません。
特に、石油業界独自の流通用語や「税制」などもありますから、
一般的なシステム屋では「要件定義」の段階から理解できない事が多いわけで、
大手システム会社では開発コストと市場性からみて、採算性も低いため特殊な分野となっているわけで
まさに『プロフェッショナル』な専門業務分野となっています。

当社のユーザー様は、まさに石油流通、最上流の元売企業からリテールの灯油配達作業まで幅が広く、
我々は全てをカバーしているわけですが
特に、軽油税納税管理システム「D‐TAX」に関しては、「オンリーワン」システムとして認知されています。
そんなわけで、人材を育てるにしても、周辺知識の習得に時間がかかり過ぎますから大変です。

ホリエモンが全盛の頃、
ホームページ制作やアダルトサイトの運営などで大盛況。中味を見れば大したことはしていないのに、なぜあんなに金儲けができるのだろう・・・、
一方、自分達の仕事は、社会性のある「世の中に必要なシステム」を命懸けで制作しているつもりなのに
「なぜ、光が当たらないのだろう・・」とバカバカしくなった時期もありました。

携帯電話を販売している会社の株価が暴騰した時なども、
「ITビジネスって一体何だろう・・?」と考え込んでしまいました。

今考えれば、あれが、『ITバブル』と云うものだったわけです。

「投資家」と呼ばれる人達は一体どこに目を付けていたのでしょう、
今考えれば、根拠のない投資なんて、所詮はバブル(泡)なんですね

あの時代を変に納得しながら、「あれだけの資金があれば・・・、我々だったら・・・、」なんて考えながら、
いまでは少しばかりの、自信を持って生きているわけです。

とにかく、私は日本全国を「五体投地(ごたいとうち)」のごとく巡回しながら、
自分で制作したシステムを販売しながら、その資金でさらに開発を進めてきました。

先日、ホリエモンが収監された日に、
私は、某メディアから取材を受けて「大災害とBCP」、企業システムの「クラウド化」や「サポート」について論じていたわけです。
地味で、目立たない開発業務でしたが、我々のシステムは大災害の影響で思わぬ注目を浴びることになっています。
時代が変わりましたね。
それにしても、いつになったら「収益」として結実することやら・・・・

いまでも、ユーザー様の事を考えながら、
お金もないのに、サポートセンターを移転してまで頑張っているわけですが、

社長の私は、現在でも
まるで、先日観た『カリブの海賊』の船長の「ジャックスパーロー」のごとく、(少し、カッコ良過ぎかな・?)
ボロボロの海賊船で台風にさらされながら日本中を飛び回っているわけです。

「海賊船」は他人の物を奪うわけですが、
我々のコンテンツは世の中に利便性やライフラインの安定供給をもたらす事が出来ますし、
気の合った仲間の海賊達と共に仕事ができて、海賊の女房もそれなりに理解しながら頑張って応援してくれますので、
最近では少しだけハッピーな気分です。

さて、今日も今日とて開発と資金繰りに頭を痛めながら、
ユニクロの服を着て、ジャックスパローはビジネスという航海に『命の泉』を探しに出発します。
難破船にならないように頑張りましょう。

私はまだまだ元気な海賊船長です。

なんて、能天気に考えていなくては、この仕事はとてもやってられませんよ。(大笑
私にとってビジネスはまだ見ぬ世界への大航海のようなものですね。

そんなわけで、今朝も「カリブの海賊」のメロディーをハミングしながら、
「ジャックスパロー」を気取って、発進する、乗りやすい元気なジィージィー船長(孫の言葉)です。

今日の関東地方の気温は35度の予測です。