モノが売れなくなると、安売り競争が始まる。
北関東のガソリン市況はまたまた乱売の様相を呈しているようです。
ガソリンの店頭表示価格は、135円/㍑~145円/㍑まで10円くらいの格差が付いています。
北関東エリアの流通ビジネスは別にガソリンに限らず価格競争が激しいですね。
これは、昔からの傾向です。
昔から、信州、越後に向けた交通の分岐点でしたので、
江戸の「売れ残り」商品の「バッタモノ」と云われる商品が流れてきたと言われます。
ですから、昔から「問屋町」があって、衣料品などを中心に商売が栄えていたという歴史があります。
そんな訳で、
カインズ、ヤマダ電機、ビックカメラなど、多くのディスカウンター企業が群馬を起点として広域展開で成功しています。
しかし、
ガソリンスタンド業界では地元企業があまり育っておらず、元売販社と商社系販社の進出が目立ちます。
価格競争でも、地元企業よりも大手広域企業が安い設定となっているようです。
今から40年も昔の話ですが、ガソリンも昔から「京浜のゴミ捨て場」なんていわれ時期があり、
石油業界では「高崎戦争」と呼ばれた過激なガソリン安売り競争がありました。
販売店の仕切り価格よりも安く販売されたガソリン。
当時は『業転』などと云う系列外商品を仕入れることなど考えられない時代でしたから、
田舎の中小サブ店であった私などは、お客様からの値引き要請でだいぶ苦労したものです。
SSに無印ローリーなどが入れば石油組合が大騒ぎで、追跡までしたものでした。
その後の『オイルショック』を経て、
石油業界もだいぶ変わりましたが、自由化でさらに淘汰が進んだように思います。
そして、リテール石油業界はこれからどうなるのか・・・・
全国どこへ行っても、経営者の方から質問されます。
いつの間にか、自分は石油業界を客観的に論ずる立場になっています。
しかし、今でも自分は石油業界人だと思っていますので、よく考えればシステム屋としては異色な立場なのですね。
先日も、
能登半島の真ん中で、「あの須賀さんですか・・」なんて石油業界の方に云われました。
昔の私を知る人からみれば、確かに私はただのシステム屋ではありません。
石油にまみれた、油だらけの『システム屋』なんです。
成功したり、失敗したり、石油ビジネスの酸いも甘いも知っているつもりですが、
最近では大災害により、石油流通ビジネスも少し変ってきたと感じています。
石油業界もそろそろ「社会性」と云うものを考えなければならないようです。
災害発生で流通が混乱して、店を閉めたのはつい先日。
そして、3か月たったら今度は乱売合戦。冷静に考えればおかしな商売です。
需給の緩急と価格戦争をくり返しながら、業界自ら「淘汰」を進めているようにも見えます。
その結果、全国各地に「ガソリンスタンド過疎地帯」まで多発して、消費者が困っているわけです。
過疎地帯などでは、地元住民が自主的にSS経営をおこなっているところもあります
「安売り競争」を繰り返す都市部のSSとSSの閉鎖が相次ぎ消費者が困っている田舎のSS過疎地帯。
もう少し、なんとかならないものか、「どうにかせにゃならん」とも思いますが、
ビジネスの競争原理がありますから、どうにもならないのでしょう。
しかし、
これ以上、ホームエネルギービジネスが国民の利便性を失うようでは、
国家として、何か対策を立てなくてはならない時代が来るのかも知れません。
しかし、特定の業界のビジネスに国家が介入するなんて事はとんでもない事だとも思うわけです。
資源のない我が国では、国民生活の安定も考慮しなくてはならないはずです。
石油流通ビジネスは本当に難しい。
北関東のガソリン市況はまたまた乱売の様相を呈しているようです。
ガソリンの店頭表示価格は、135円/㍑~145円/㍑まで10円くらいの格差が付いています。
北関東エリアの流通ビジネスは別にガソリンに限らず価格競争が激しいですね。
これは、昔からの傾向です。
昔から、信州、越後に向けた交通の分岐点でしたので、
江戸の「売れ残り」商品の「バッタモノ」と云われる商品が流れてきたと言われます。
ですから、昔から「問屋町」があって、衣料品などを中心に商売が栄えていたという歴史があります。
そんな訳で、
カインズ、ヤマダ電機、ビックカメラなど、多くのディスカウンター企業が群馬を起点として広域展開で成功しています。
しかし、
ガソリンスタンド業界では地元企業があまり育っておらず、元売販社と商社系販社の進出が目立ちます。
価格競争でも、地元企業よりも大手広域企業が安い設定となっているようです。
今から40年も昔の話ですが、ガソリンも昔から「京浜のゴミ捨て場」なんていわれ時期があり、
石油業界では「高崎戦争」と呼ばれた過激なガソリン安売り競争がありました。
販売店の仕切り価格よりも安く販売されたガソリン。
当時は『業転』などと云う系列外商品を仕入れることなど考えられない時代でしたから、
田舎の中小サブ店であった私などは、お客様からの値引き要請でだいぶ苦労したものです。
SSに無印ローリーなどが入れば石油組合が大騒ぎで、追跡までしたものでした。
その後の『オイルショック』を経て、
石油業界もだいぶ変わりましたが、自由化でさらに淘汰が進んだように思います。
そして、リテール石油業界はこれからどうなるのか・・・・
全国どこへ行っても、経営者の方から質問されます。
いつの間にか、自分は石油業界を客観的に論ずる立場になっています。
しかし、今でも自分は石油業界人だと思っていますので、よく考えればシステム屋としては異色な立場なのですね。
先日も、
能登半島の真ん中で、「あの須賀さんですか・・」なんて石油業界の方に云われました。
昔の私を知る人からみれば、確かに私はただのシステム屋ではありません。
石油にまみれた、油だらけの『システム屋』なんです。
成功したり、失敗したり、石油ビジネスの酸いも甘いも知っているつもりですが、
最近では大災害により、石油流通ビジネスも少し変ってきたと感じています。
石油業界もそろそろ「社会性」と云うものを考えなければならないようです。
災害発生で流通が混乱して、店を閉めたのはつい先日。
そして、3か月たったら今度は乱売合戦。冷静に考えればおかしな商売です。
需給の緩急と価格戦争をくり返しながら、業界自ら「淘汰」を進めているようにも見えます。
その結果、全国各地に「ガソリンスタンド過疎地帯」まで多発して、消費者が困っているわけです。
過疎地帯などでは、地元住民が自主的にSS経営をおこなっているところもあります
「安売り競争」を繰り返す都市部のSSとSSの閉鎖が相次ぎ消費者が困っている田舎のSS過疎地帯。
もう少し、なんとかならないものか、「どうにかせにゃならん」とも思いますが、
ビジネスの競争原理がありますから、どうにもならないのでしょう。
しかし、
これ以上、ホームエネルギービジネスが国民の利便性を失うようでは、
国家として、何か対策を立てなくてはならない時代が来るのかも知れません。
しかし、特定の業界のビジネスに国家が介入するなんて事はとんでもない事だとも思うわけです。
資源のない我が国では、国民生活の安定も考慮しなくてはならないはずです。
石油流通ビジネスは本当に難しい。