ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

勝ち残るガソリンスタンド企業とは

2011年11月13日 03時35分38秒 | Weblog

最近、感じている事なのですが、
ガソリンスタンド運営企業では、経営者の意識レベルや感性にも大きな格差が発生しているように感じています。

従来の石油業界の形骸化された流通体系や、情報処理システムに安心して身を任せているリテール経営者もまだまだ多いようですが、
時代の変化を嗅覚で感じながら、新たな方向性を模索し、すでに「次の手」に着手している経営者の方も増えています。

これまで、元売の施策に忠実であった優良といわれる特約店であっても、
そろそろ、オリジナリティーを発揮しなければいけないと感じていらっしゃるようです。

しかし、この業界は意外と有効な情報源が少なくて、限定されています。
これまでのような系列による縦系列の情報や業界内だけの情報ではなかなか思うに任せないという事なのでしよう。

確かに、WEB環境を駆使したビジネスの模索などを模索している企業では、
従来の『電算室』的な発想では技術的な対応が難しいケースも多いといえます。

大手特約店などでも、最近は情報システム部門を解散したり、売却するという事もありますね、

一方では、基幹業務統合系システム(ERP)の構築を推進して、クラウドを前提とする業務合理化に取り組んでいる企業も増えてきました。
システムだけ見ても、本当に格差が拡大しているわけですが、それらの変化を全く感じていない経営者も多いというわけです。

販売店レベルでは、いまだに「仕切り情報」が一番大切な経営情報だと位置づけている経営者の方も多いわけです。

私などは、自分がシステム屋だと割り切れば、別にそんな事にこだわる必要はないとも思うのですが、
時には、枠を踏み越えてのアドバイスなどもさせていただきます。
しかし、十人十色と云いますか、受け取り方も様々で本当に難しい業界だと再認識させられます。

それでも、
これだけキャリアを積めば、伸びる企業と淘汰される企業の格差くらいは判るようになってきました。