ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
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実践的な灯油拡販戦略

2011年11月22日 09時39分23秒 | Weblog

灯油の拡販戦略について、一般的なSS店頭中心業者は意外と弱いといえます。
その理由について、SSそのものが『待ちのビジネス』であるからという意見が多いようです。

まずは店頭に安いガソリン価格を提示して、来店したお客様に対するアプローチで『油外収益』を確保する。
今まで繰り返されてきた待ちのビジネス手法が、終焉なきガソリン乱売競争の大きな要因ともなっています。

「灯油」という商品は、店頭で販売される場合と、「配送」という作業で付加価値を付けた場合では全く商品としての特性が変わります。
ですから、一概に灯油拡販といっても全く視点も手法も異なります。
当たり前のことなのですが、その辺のポイントをつかみ切れていないと、具体的な成果を望むことはできません。

灯油配送ビジネス成功のポイントは、『顧客管理データベース』にあります。
不特定多数の消費者に販売する場合と、お客様の名前や情報、特に灯油購入に関する履歴データなどが重要です。
『雪ん子』の強みは、単なる配送システムではなくて、拡販戦略を前提とした顧客管理データベースだという事です。

18㍑のポリ缶で購入する消費者と、ホームタンク設置の戸建て住宅に住む消費者では購入の動機付けも全く異なるわけですから、
細分化した配送サービスも必要となってきます。
ですから、配送コストをいかに落として、きめ細かなサービスを行うことができるかもポイントとなります。

実際に灯油を販売してみればわかることですが、「配送灯油」のお客様は定着率が高いという特徴があります。
これは、大きなポイントですね。
灯油から始まる「宅配ビジネス」の可能性に注目が集まる理由がここにあります。

車検でも、リフォームでも、台所から入っていけるビジネスには強いものがあります。
SS店頭と違い、充分な説明の時間が取れますし、お客様に話も聞いていただけます。

そんなわけで、配送スタッフの資質も重要なポイントとなってきました。
関連商品などの販売意欲を持った灯油スタッフなーによる拡販戦略が非常に大きな効果を上げています。
高齢化したマンネリスタッフよりも、若手スタッフによるハツラツとしたセールスプロモーションの展開が必要なのです。

すでに、多くの大手企業が灯油配送ビジネスを積極展開しており、今後はサービスの『質』を問われる時代となっています。
今年も、灯油ビジネスがそれぞれの企業収益を左右することになるはずです。

ゆきんこサポートセンターは全力で使用ユーザー様のご要望にお応えします。