ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

大災害と石油ビジネス

2011年03月23日 05時31分11秒 | Weblog
JOT高崎は満タンになったとラジオで放送しています。
ほとんどのSSが閉鎖していた群馬周辺も昨日あたりからローリー出荷が開始されました。
近日中に、ようやく需給も平常に戻るはずです。

大災害発生で忘れていましたが、セレモニーなしで19日に北関東自動車道路が全線開通。
これで、東北道へのアクセスもだいぶ良くなりますから、災害復旧にも役立つはずです。

昨日は、地震発生の前週に伺った気仙沼商会さんとようやく電話が通じました。
気仙沼港のすぐそばでしたから心配していましたが、社員の皆さんは無事のようで一安心。
それでも、本社の2階まで浸水して大変のようです。
システムでお役にたてる事があれば、応援します。

宮古市はまだ電話が通じません。

当社スタッフは、
既に通常業務をスタートしており、本日は九州方面へ出向いています。
来週あたりから、道路が復旧しだい北東北方面へも出掛ける予定です。
ユーザー様は何かありましたら、ご連絡ください。

直売部門で自社システムを運用している特約店企業では、
今後、改めて「クラウド化」などを推進してデータ保守の課題を見直す必要があります。
火災や今回のような災害が発生した時には、「データセンター」を活用したり、
サポートセンターのサーバーなどに販売管理データがバックアップされていれば、
何の障害や問題もなく営業が継続できますが、
もし、「売掛金データ」などを損失すると「請求書発行」もままならず
企業の存亡にも関わりますから大変です。

昨日から
私が実際に体験した、日航ジャンボ墜落事故、阪神大震災発生時への対応などの経験をもとに、
緊急災害発生時における、SSビジネスの対応について緊急原稿を書いています。


『商売が、忙しい時に泣きがはいる業者は、暇な時に愚痴がでる。』

2011年03月22日 03時54分40秒 | Weblog
これから始まる一週間。
石油を正常な流通体制に再構築するための努力が開始されます。

石油があり余って、ジャブジャブな時には自ら乱売競争を繰り広げて、「儲からない・・」と嘆き、
災害で、需給がタイトになって、売るものが無くなれば、今度は、最初に不満を云って元売りや系列を非難する。

言いたい事を云い放題。
節操のない色々な販売業者がいるから、本当に石油の商売は難しいですね。
営業担当者は携帯電話に出ない訳にもいかず、自宅まで電話がくると嘆いています。

普段は価格にうるさいリテール業者ほど、こんな時には優しい声で電話が来るのだそうです。
ステリックに怒鳴りまくってくるだけのリテール業者もいるようです。
「無理」が通れば、「道理」が引っ込む。

しかし、もうすぐ石油流通は平静を取り戻すはずです。
今度は、またまた仕切り対策です。

立ち上がりのスタートは慎重にいきましょう。
「まあ、しばらくは我慢しましょう。」と慰めて・・・

「想定外」の事態ですから、まさに「予想外」の事が発生します。
それでも、今回は石油業界そのものが悪者扱いされる事もなく、比較的順調に推移したように思います。

一部、買いだめに走った消費者の皆さんも、今週からは少しばかり落ち着くはずです。

本日、3月22日の第5グループの早朝の停電は中止となりました。一安心。
電気も、徐々に復旧しているようですが、しかし計画停電は今後も続くと云う事です。
せいぜい節電に努めましょう。日本人にとっては、よい教訓と受け止めて

さあ、冷静になって、気持ちを改めて、頑張りましょう。

頑張ろう!!   ニッポン。

人間が生きるための「エネルギー」

2011年03月21日 10時33分17秒 | Weblog
JX根岸、いよいよ本日より本格稼働開始との事で、需給環境は明日から徐々に安定に向かうはずです。
我々も明日から本格稼働で飛び回ります。

「災害は、忘れたころにやって来る」、
今回の災害をもとに、今後の対応についても勉強していきましょう。

今日は、昔、私が体験した日航ジャンボ機墜落時の災害現場での給油対応をもとに
災害時と石油ビジネスに関する原稿を書いています。

それにしても、福島の原発における東京消防庁のレスキュー隊のみなさん、本当にご苦労様です。

自衛隊では、戦車まで出動のようです。
今回の原発災害に対する日本の対応は世界中が注目しているようです。

原子力と人類。日本だけでなく、世界人類が今後も原子力の平和利用を可能と出来るか正念場です。

地震から津波。そして原子力災害、災害による一時的な石油の不足、停電による電力エネルギー依存の問題、
さらに災害現場では廃材の木材で暖をとる被災者。
人間と多様なエネルギーに関して、色々な課題が現実の事象として表面化したわけです。

いろいろ考えさせられます。



連休明けには、物流体制も整うはずです。

2011年03月19日 11時10分04秒 | Weblog
今日も会社で、仕様書を書きながら各地からくる電話やメールに対応中。

当社のユーザー企業様は総じて冷静な対応がとれたようで、
ようやく仕事を再び軌道に乗せられそうです。

やはり、モノがあっても一番肝心の物流体制が問題です。
被災地などは、「再配送」の部分が車両不足で苦労しているようです。

こんな時には、ミニローリー、パトロール給油車両などが機動力を発揮するわけです。
いかに、大型ローリーや貨車が動いても、一番肝心な消費者の手元にお届けするとなると、
やはり、その部分がポイントです。

阪神大震災の時にも同様の事態が発生して、
当時、私の会社にも4klローリーの出動要請があった事を想い出します。
現地で大型ローリーから、パトロール給油車両に荷分けしなければ、道路が狭くて給油車両も動けません。

休み明けには、ようやく流通体制もなんとか落ち着きそうだという事で、一安心。

当面、自分の車の給油もおぽつきませんが、さりとて、こんな時にジタバタして騒ぐほどの事ではないと達観。

株価、為替、中東情勢、夢中で過ごしているあいだに、動いていますね。
こんな時に、株を買って儲けようとする人もいるわけですが、
銭儲けに執着する人はいつでも凄い根性ですね。

災害ボランティアと計画停電

2011年03月18日 18時27分59秒 | Weblog
ゴルフ場の支配人から、
「群馬のサッカーチームと親しい福島県いわき市のサッカーチームの子供たちを避難させるため、バスで迎えに行く事になりました。」との連絡。

ところが、バスの燃料がありません。
しょうがないから、群馬の大手にお願いして某社の貯蔵所までドラム缶で買いに行って、ご協力を頂きました。
ありがとうございます。

ところが、ドラム缶を運ぶ車がなくて、苦労しました。

昔なら・・・、大型トレーラーから、パト給車まで、なんでもあったけど、情けない・・・

やっと車を見つけてなんとか運ぶことになりました。
システム屋とはえ、昔はドラム缶なんて一日100本以上も転がしていたキャリアが物を云います。
昔取った杵柄で、若手に負けずに一人で動かしました。

サッカーチームのバスは、福島県まで事故なく救援に行って来い!

上州の心意気、地震や津波、放射能にも負けません。

いま、停電になりました。

SS店頭の混乱が続いています。

2011年03月18日 12時43分14秒 | Weblog
北関東エリアでは、今日になってさらに朝からSS店頭に並ぶ車が増えているとのことです。
当社の社員も出勤途中での混乱に驚いています。

混乱の中ですが、当社スタッフは明日の週末も北陸方面への出張です。
JHにサービスエリアのSSが開いているのか確認しましたら、
閉鎖状態とのことでガソリンをどうするか困っています。

伺う先が大手ディラー様ですから、帰りにスタッフ用の燃料を用意して頂くことで対応します。

昔の地元の石油業界仲間に、なんとかしてくれと頼んでみましたが、
彼のSSも朝からお客がローリーの入荷待ちで並んでいるとのこと。

あの日以来、事務所内で作業をしている私はメールや携帯電話だけの情報取得ですから浦島太郎のようです。

サーバー保守のための発電機用燃料もなんとかしなくてはなりません。
特に、東電の突発的な大規模停電発生の可能性には困っています。
計画停電と違い、いつ発生するか判らない停電に備えて機材とシステム保守に全力を挙げています。

大至急で、大型無停電装置を手配したのですが、外国製ですからプラグが異なり緊急対応中。

こんな時に石油受発注システムがダウンしたらシャレにもなりません。

昭和48年のオイルショック時には年末が過ぎたら、需給体制が一変しました。

今回、業界人は誰でも、連休明けまでと分析していますから、
緊急対応以外は来週から動き出す事にしましょう。
いまは、とにかく当面の課題に対応する事に専念します。




運命です。

2011年03月18日 06時06分55秒 | Weblog
先週末から夢中で過ごした、ここ数日ですが、
朝が来て、眠りから醒めると「大災害」が現実に起きた事を痛感している方も多いはずです。

大地震が来て、外へ飛び出して、
飛び散った会社の棚や機器を整理したのは夢のようですが、
テレビなどで報道されている今現在の危機と発生している混乱は現実なのです。

今朝は冷え込んでいますが、灯油のない被災地の皆さんはどのようにして過ごしたのか、心配です。
私も、朝起きてから暖房のスイッチを入れるのが申し訳なくて、我慢しています。

先日、お会いした気仙沼商会の皆さん、港の近くでしたから心配です。
私と同行したアイネットの支店長は、ようやく昨日、金沢の実家に帰れたとの報告が入りました。
ご苦労様でした。中村君も無事のようでよかった・・

「災いは、忘れた頃に、やってくる」
人生なんて、何が起こるかまったく判りませんね。
あと一週間後に私が伺っていたら、津波に飲まれてどうなっていたのでしようか
打ち合わせをしていた、ちょうどあの時間に地震と津波が起きていたわけです。
スケジュール調整のチョットしたことで、人生が変わる事になるわけです。

私と同行した荒君のスケジュール調整の妙が運命を分けました。
そんな彼の福島県南相馬の親戚は三人がいまだに行方不明です。

運命が、私に、「もう少し仕事をして世の中の役に立て!」と啓示していると思っています。
人間「死んだ気になれば・・・」と考えて、今後の人生を生きていきましょう。

運命なんてものは、人間の力でどうする事も出来ない訳ですから、
これからも全国各地を飛び回って、運命が与えてくれた天職をバリバリ消化します。

死んだ親父が言ってました。
戦争では、用心深くて、敵が攻めてきたときに逃げ回っていた奴から先に死んでいった・・
オヤジは戦友と二人で、爆弾で生き埋めになったけど二人とも自力で生き延びたのだそうです。
その戦友は、今でも健在です。

もし、神がいるとしたら
「克服できない試練は与えない」はずです。

さあ、困難を乗り越えて、
今日から、日本復興に向けて頑張りましょう。

石油物流体制の再構築

2011年03月17日 23時09分59秒 | Weblog
石油元売各社による今回の価格据え置き政策は消費者に支持されることになるはずです。
冷静な対応は消費者に好感をもたれるはずですが、
一部末端業者の火事場泥棒的な商売がなければよいのですが・・・

マスコミは一部の混乱を大げさに取り上げる事もありますから心配です。
全国のSSが秩序ある行動で、再度その社会的存在意義を得られるように祈っています。

しばらく、淘汰に晒されてきた地域SSが再びお客様に見直されて、支持される事を祈っています。

元売りや商社の流通関係者の話を総合すると、
来週末頃までには物流体制も再構築されて一応の落ち着きが見えてくるようです。

今回、各地で発生している突発的な石油不足が、
石油業界の「売り惜しみ」や「便乗値上げ」を誘発しなかった事は喜ばしい事です。

明日からは、関西のローリーも300台程度応援に駆け付けるようですし、
まずは、被災地優先での物流体制の再構築がスタートしています。
阪神淡路大震災の時には関東地方からローリーが出動して協力しました。
東も西も日本です。

北関東の一部では、ガソリンをとんでもない価格で販売した業者もいるようですが、
SS閉鎖を前提として、在庫を「バカ高値」で売り切ったところもあるという噂話です。
商人としての「品格」が問われます。
そんな業者は、別にSS以外の商売をしてもうまくいくはずがありません。

お行儀の悪い販売業者や「自分だけ良ければ・・」という販売業者は
一部の掲示板などで馬脚を表したところもあるようですが、石油業界としてはほんの一部ですから無視しましょう。

一応、物流の先行きの見通しが立てられた事で今月中には正常に近い流通体制に戻るはずです。

消費者の皆様には「買いだめ」をしなくても済みそうですから、落ち着いて対応してください。

しかし、被災地では
まだまだ復興に向けての供給では苦しみが続くはずです。

この国難ですから、石油業界も一緒に頑張りましよう。

今夜の「大規模停電」はなんとか回避できたようです。
一安心です。これからも、節電に努めましょう。

本日、夕方。 緊急の「大規模停電」が予測されています

2011年03月17日 17時42分30秒 | Weblog
本日。3月17日午後、経済産業省より「大規模停電」発生の恐れがある旨の予告が発表されました。

「計画停電」以外に今後首都圏では緊急的な停電が発生する事が予想されています。

「計画停電」以外のまさに「想定外」の緊急停電ですから、
WEB受注サーバーが稼働されていても何が発生するか判りません。

すでに、本日の首都圏の列車本数が緊急削減されるようです。

当社のWEBサーバーも不測の事態に備えて現在、緊急準備中ですが、
今後の推移については、NTTの回線次第という事になりそうです。

今後、色々な通信障害が発生する事も予想されますが
ご協力をよろしくお願い申し上げます。

本日、陸上自衛隊 群馬県相馬原駐屯地を発進し
大型輸送ヘリコプターで原発の消火活動にあたられた
自衛隊隊員の皆さんの勇気に感謝したいと思います。

我々国民も一人一人が、これから、それぞれが出来る事を考えながら頑張りましょう。

特に、
石油業界人は、後で消費者から軽蔑されるような行動や言動に注意して行動する事が大切です。
基幹エネルギービジネスとしての誇りを持って、節度ある行動を望みます。

一部掲示板などに「在庫温存」などの書き込みが見受けられますが、
消費者は販売業者の行動を注視しています。
石油業界人としては厳に慎むべき、恥ずかしい行動だと思います。

なお、
大規模停電発生時の、エレベーター利用は控えるべきです。
私も、今後は高層ビルの階段を登ったり、降りたりするつもりです。

懐中電灯なども用意しておきましょう。

私の自宅と向かい合う、ヤマダ電機本社ビルの電気もすでに半分消えています。

駅の乗降客も少なくなってきました。

しばらくは、眠れない夜となりそうです。

勝ち残るべき、石油企業

2011年03月17日 10時05分54秒 | Weblog
自衛隊のヘリからの放水作業。涙が出てきます。
まさに国家的な危機です。ありがとう自衛隊。

これから、警視庁の機動隊の放水車も出動するようです。

まるで、いつか見た映画のような画面が実際の映像で映し出されています。

東電職員の会見などを見ていると、情けなくて横っ面を張り倒しそうです。

命懸けの自衛隊。
災害整理が一段落して、体調に問題があった隊員には国で完璧に保障する必要がありますね。

今、国民一人一人が、この災害に対して自分が何ができるのか考えるべきですね。

いまこそ、
「国家が国民に何をしてくれるか・」ではなくて、「個人が国家のために何ができるのか・」
あのケネディ大統領就任時の言葉を想い出します。

「東電職員」と「自衛隊員」。今は何も言うまい。

石油ビジネスに少しでも携わる人間として、今現在、出来る事を考えています。

皆で、節度を持って行動しましょう。

インターネットは、公衆に晒されています。
EMの仕切りがどうしたの、当面の「仕切り価格」など問題ではありません。
内輪の金儲け話は内輪で・

あの、中国でさえも、日本に対してガソリンと軽油を大量に無償援助するという事態なのです。

こんな時に、小銭を儲けてどうするのか、人間としての「品格」を問われます。

とにかく、いま石油業界にできる事は消費者に対して不安感を与えない冷静な対応です。

今は、とにかく石油が被災地に届く事、そして市場の混乱に業界人としてどう対処するかが問題です。

世の中に必要な石油業界人が必ず「勝ち残る」はずです。