今年の灯油商戦がスタートしていますが、価格面でも比較的順調な動きのようです。
ここ数年で、店頭価格と配送価格の区別が明確化していることなども大きな要因となっています。
最近では、ホームセンターなども配送灯油を取り扱っていますが、
ほとんどの場合既存業者との提携による代行配送に依存しているケースが多いようです。
「店頭灯油」と「配送灯油」の価格差ですが、7円/L~10円/L以上の格差が多くなっているようです。
配送コストが転嫁できることで、灯油ビジネスは大きく変化しているといえます。
従って直近の課題としては、『拡販手法』と並行して、「配送業務のコストダウン」という課題が急浮上しています。
受注体制なども
CTIを装備した本格的なコールセンターの開設や携帯電話による24時間対応のWEB受注体制など、
最先端のITシステムを駆使することで、大幅な省力化が可能となっており、
仕切り格差を上回る「業務コスト格差」を実現しています。
ガソリンスタンド業界の灯油配送を起点とする『宅配ビジネス』の可能性にも大きな注目が集まっています。
地域性や企業特性を生かした新たなビジネスモデルの模索はすでに予想以上のスピード進行しており、
「ホームエネルギービジネス」部門は、石油から次世代に向けての展開まで視野に入れての大きな過渡期に入ったともいえるでしょう。
最近の灯油ビジネスは、従来のガソリンスタンド業界の大手企業による改めての本格参入の動きが出ているのが大きな特徴です。
たとえば、フリート系の超大手ディラーによる本格的な広域WAN構築による灯油ビジネスの再構築などがあげられます。
さらに、元売系販社による灯油ビジネスの本格的な広域展開などもスタートしており、
これまで、SSに付随するビジネスであった「灯油配送」が、季節のメイン商品としての位置づけともなってきました。
大手商社系ディラーも同様の動きがスタートしています。
現場における配送作業などの省力化もかなり進行しており、
ハンディPOSの無線化による、ローリー遠隔操作などの技術も開発が完了。
当社でも、来シーズンに向けて、ローリーメーカーとの提携システムのフィールドテストを完了し、実務稼働をスタート。
今までのようなローリーとのケーブル接続よりも劇的に楽な給油作業が実現しています。
詳細な機能内容については、まだ公開できませんが、ご期待ください。
最近では、シーズン途中の灯油システム立ち上げ作業なども発生しており、
おかげさまで、忙しい年になっています。