チェルノブイリ&福島原発の写真を撮り続け、全国巡回写真展で巡りつづけている写真家中筋純さん。このブログでも「知ろう福島のこと」では、メイン登場しているので、もうお馴染みになっていますが、実は、福島でどでかいことを始めています。福島で、福島原発事故を伝え続けるための本拠地として「俺たちの伝承館」の建設を始めましたっ~~~!!!!!
最初に、伝承館の胎動がはじまり、動き出したのはこの今、建設が始っている物件との出会いから?
福島県小高の方の大きな協力から。 「おれたちの伝承館」 なんだか動きそうな気がしてきた の言葉。
(下記からは、みな中筋純さんのFaceBookからの転載なので、読める方は、直接ココでも、下の写真でもクリックして本人のサイトからみて下さいね。こちらは、そのFacebook
から、抜粋してお届けしています)
「久しぶりの おれたちの伝承館_15」 2023-3-16
箱をお借りしたのは、小高はもとより浪江、双葉でプロパンガス会社をやっていた浅野設備さん。
*復興、復興と言って、どんどん建物が増えているかと言って、逆に建物が今撤去するなら補助金が出るとか、いろいろな圧力あって?建物がなくなって、上の写真のように、スカスカになってしまっているところがあるのが復興だったりするようです。
例えば、これは余談ですが、中筋さんの写真展や写真集の浪江町のストリートビュー写真で、震災後の変化を経年で同じ場所で記録されたものを比べてみせることが多いのですが・・・
(続いている長い写真を2枚にして撮っているので、重なり部分が重複しています)
普通の「復興」では、どんどん建物やひとの動きが活気づいて賑やかになるのに、この商店街では、反対に櫛の歯が欠けていくように、家がなくなっているのがわかります。
「伝承館」も同じで、人の行き交う道にあって、トラックや家で見えなかった倉庫が、寂しくそびえ立つように見えるようになったのです。
さて、その倉庫を「俺たちの伝承館」にする作業がどんどん進んでいます。まずは、チラシができあがっていました。(ちょっと順番が、本来ならもう少し前ですが・・・)
この「おれたちの伝承館」の文字を書いたのは、福島出身の書家の方で、それについては、下記のような説明がありました。迫力ある素晴らしい字ですね。
ほんとうに、中筋さんの回りには、人がどんどん集まってきて、この上のチラシは「伝承館」への力添えをお願いしているチラシですが、募金先になっている「もやい展実行委員会」は・・・と、ここで説明を書こうと思ったら、こんな凄いサイトを立ち上げていました。
ココからみて下さい。こんどの「伝承館」についても、「もやい展」についても、すべて分かります。
せっかく、ここまで書いてきたので、facebookからの抜粋も、上にそのままに残しておきますが、ここまで読んで頂いて、もっと「俺たちの伝承館」のことを知りたいという方、「もやい展」とは何と疑問に思った方は、是非「もやい展」→「おれたちの伝承館」と新たな展開を見せている中筋さんの活躍を追って、是非応援して下さい。
オマケ) そして、うっかり中筋さんが「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)を受賞したのはFacebookで知っていたのですが、受賞について、朝日新聞が下記のように大きく新聞紙上ではなくて「SDGs ACTION」というサイトでこの受賞者について紹介しているのにも、今気づきました。
中筋さんが紹介されているのをみつけました!!!公的に、中筋さんの活動が評価されていること、ともてうれしいですね。
【芸術の部】福島原発事故の災禍をアートで伝える、問いかける もやい展実行委員会
↑ かっこいい、中筋さんの写真もでているので、是非こちらもみてあげて下さい。
明日は、統一地方選挙の幕開けです。でも、盛り上がっているとはどうも思えない。地方選挙でも、争点はいっぱいあるはず。
学術会議の問題も欠員のままでホッカムリ、国葬問題も押し切って実行、統一教会との癒着問題もまともな反省も処分も呆れたほどせず、敵基地攻撃能力を推し進める防衛予算だけは強引に進め、国民の支持率がさがると、「異次元の少子化対策」と言いだして・・・何だか統一教会に言われて「家庭」とつけたのではないかとウソ寒くなるような「こども家庭庁」と騒ぐ割に、口から出任せで言っているのではないかと疑わしい育児、教育関連のばらまき政策を統一地方選挙の直前になって矢継ぎ早に叫びだし・・・国民は、これを本気ですべて信じているのだろうか? こんな政権を支持してしまうのだろうか?
国民の命を守るというなら、地震で原発事故を起こした原発の再稼働などという決断する訳がない。ただでさえ、核ゴミの処理ができる能力のない日本。他国からの攻撃に備えるなら、まずは、ミサイルやテロにも脆弱で核弾頭を用意しているような原発を廃炉にしないと!
原発が、核ゴミや、原発事故への備え、事故後の保障を考えたら、膨大なお金を必要とする経済的にも最悪で、脱炭素どころか環境破壊、日本や下手をすれば世界にも被害を与える選択なのは間違いないと!!!
そんなことも、判断できないほど、電力会社からの甘い汁に犯されている政権を、日本の国民は突き放す力がないのだろうか?
雨が降って見られないかと心配しながら、月に力を貸してもらおうと外をみると・・・
月が雲から少しずつ姿を見せてくれた。
お~い、お月様。皆が忘れないように、長期政権がしてきたことをしっかり皆の前に照らし出して下さい。ウソをつくことが平気な政権であることを、森友・加計、桜を見る会、財務省の文書改ざん、旧統一教会と無関係を装ったウソ・ごまかしの数々、高市氏の総務省公文書をねつ造よばわり・・・。これでもか、これでもかと続いても、支持が下がらないなんて、あり得ない。それこそ、ウソでしょう?ねぇ、お月様。
そう、お月様に声をかけたら、お月様がごまかそうとしている政権の過去してきたことに光をあてようと、しっかり姿をみせてくれました。さあ、みなさん、忘れずに、しっかり思い出して下さい。
「他の党よりよさそうだから」なんてことで自民党を選んでいいはず、ここまできてありますか?
ありません!!!!
日本の美徳は、正直、誠実、謙虚。
嘘をつくことを恥としない政党には、もう任せてはいけません。日本が死んでしまいます。
明日は、腐った自民党にいつづけて離党もしないような政治家が、どうか選ばれませんように!!! そう心から願いました。
今日になって、坂本龍一さんが、3月28日に亡くなっていたことがわかりました。坂本龍一さんが、ずっと原発再稼働や、日本の環境悪化を心配していたこと。東京新聞に寄稿して訴え続けていたことをちょうど書いたばかりでした。素晴らしい音楽を私たちに残してくれた坂本さんに感謝氏、ご冥福を祈ります。そして、坂本龍一さんのメッセージをクリックして、最後の力を振り絞って坂本さんが私たちに届けようとした大事な声を、ひとりでも多くの方に受け取っていただきたいと思います。
岸田政権の支持率が上がったといいます。私たちの税金を危険な他国との緊張関係を増長するような軍事予算に使って、国民を迫害するミャンマーの軍事政権から勲章をもらうような2人の重鎮がいる自民党。(「ミャンマー国軍から麻生元首相が名誉称号と勲章を受ける!?」に、詳細)
多くの人を苦しめた統一教会に安易に組みして広告塔の役を果たしながら、反省さえも十分せずにごまかし続け、いまだに議員辞職もしない多くの議員を抱えるどころか、嘘をついて大臣をやめた山際元大臣ですら、自民党を離党もさせられていない!?
どう考えて、そんな政党が、突然ないがしろにしていた労働者の給料値上げや、子ども対策を口にしだしたからといって、信用できるのでしょうか。防衛費だけは、5年で43兆円と早くから打ち出した自民党。子ども対策の予算規模も捻出方法も十分明らかにしていません。どう考えても、これでは、統一地方選挙前にまずいと突き上げられて、ひねり出して考えた選挙対策でしょう。
WBAの優勝で、国会中継や政治問題から国民が目をそらしてくれて内心大喜び。支持率が上がって、ほとぼりが冷めたら、憲法改正とか言い出すのではないでしょうか?
森友・加計問題の時もそうですが、公文書の改ざん・廃棄、今度は高市氏が公文書として出てきた文書をねつ造よばわり・・・こんな公文書すら信用できない日本にしてしまった自民党で平和を守っていけるのですか? 国会では嘘が横行し、閣議決定で決めて、何でも押し通されていくやり方が続いています。これでは、法治国家でも民主主義国家でもありません。
国民の生命と財産を危険にさらす原発再稼働、しかも老朽原発の再稼働まで許す政府を、まだ支持する国民が本当にいるのでしょうか。坂本さんの声が届きますように!!!
坂本さんの声、上の画像をクリックして聞いて下さい!(ココからでもOK)
原子力政策はそもそも、放射能廃棄物の処理ができないこと。日本が他国に比べ巨大地震の多い地域にあること。福島事故でわかるように事故での人々の犠牲が大きく、その再生に膨大な費用がかかること。経済性、安全性、なにもかも破綻しているエネルギーであることが、チェルノブイリでも、福島原発事故でも人間は学んだはずなのに・・・
下の赤字の文章は、一部の学者ではなく今年の3月7日に気象庁地震火山部が「南海トラフ地震関連解説情報」として出したものです。
南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態です。(気象庁のココから)
原発の再稼働を進める政権を支持なんかしている場合ではありません。いかに日本が地震大国であるのか。下の図も、気象庁が日本の地震の仕組みを解き明かしたココで掲載しているものです。浮かれている場合ではないのです。
このブログでは、社会にとって大事なことが起きた翌日には、新聞を複数紙買って比較する作業をしてきたが、2021年の「報道現場」(望月衣塑子:著)を読み進めながら、(やはり今読むべき新聞は、東京新聞だな)と強く感じた。
そして、そんな折り、東京新聞に3月15日から相次いで、坂本龍一さんのこんな記事が掲載された。
東京新聞は、こうした大事なメッセージは坂本龍一さんの手紙の全文とともに、記事もウェブ掲載をしている。上の記事写真で読みづらければ、画像クリックで東京新聞のウェブ版にリンクさせたので、見られる。
実は、今年の1月5日夜10時にNHK総合で放送になった『坂本龍一Playing the Piano in NHK & Behind the Senes』で、坂本さんが癌の闘病中で、最後のような気持ちで、思い出深いNHKのスタジオで収録した演奏だったとのこと。心に染み入るような音に感動した。録画していなかったのが悔やまれる。
そんな坂本龍一さんが、人々に残そうとしているメッセージ、しっかり多くの人に受け止めてほしいと思った。東京新聞の思いもきっと同じだから、大きく紙面を割いて掲載してくれたのだろう。
そして、坂本さんが言葉を託したのが、「東京新聞」であったことも、大きなメッセージとなっていると思った。
この記事を読むまで知らなかったが、坂本さんには「坂本龍一X東京新聞 脱原発とメディアを考える」という本があると分かった。さっそく、amazonでポチリとしてみた。
今日は、東日本大震災・福島原発事故から12年目の日でした。ちょうど時間もよかったので、近くのプラネタリウムで毎年震災の前後に無料投影される番組を見に行きました。
仙台市天文台により、震災の象徴にもなっていた星空を被災者の手記とともに残し、伝えていく取り組みとして作られ、2012年3月に公開されたプラネタリウム番組「星空とともに」。2014年以降は、全国のプラネタリウム施設にも投映が広がり、反響を呼びました。
今日私がみたのは、震災から時が過ぎ、被災地の状況や被災者の気持ちが変化する中で、第一章では伝えきれなかった星空について、2018年に「星空とともに」の第二章として作られた「星よりも、遠くへ」でした。こちらは、クラウドファンディングによって制作資金を集めて誕生した作品とのこと。多くの人にその星空をみて、震災や自然と向き合うきっかけとしてもらいたいという気持ちが胸に響く作品でした。
3月11日を過ぎると投映するプラネタリウムが少なくなりますが、ココで投映館の情報が見られます。まだ、栃木とか佐世保とか、見られる所もあるようなので、確認してみて下さい。
この投映を見逃して残念に思った方は、偶然 私が見つけたyoutube のココの動画をご覧になってみて下さい。この番組を作った仙台天文台の方の話やエピソードが聞ける動画がありました。「全国一斉フライングプラネタリウム#26 星空とともに―震災の日の星空」
このyoutube動画は1時間以上と長いですが、見られなかった方には、同じ思いを受け取れます。
さて、 ここからは、今度は福島原発事故についてです。
これもyoutube なのですが、こちらは短いです。16分16秒で見られる国会でのれいわ新選組の質疑の動画です。 迫力があって、聞いてて気持ちがいいほどです。この人を国会に送ってくれた選挙民の方にお礼をいいたいです。
【談合か!?】山本太郎「これを国民に隠すなんて…」原発問題、原子力規制委員会の闇【れいわ新選組/切り抜き】。
原発の運転期間を60年超えの老朽原発にも許そうとする政府に対して、腰砕けで異論が上がる中で、それを多数決で決めてお終いにしてしまった原子力規制委員の山中委員長への追求です。その問題について知らない方は、下の新聞記事を2つ読んでからみると、理解しやすいと思いますので、一部を転載させてもらいました。 すでにご存じの方は、とにかく動画を見て下さい。
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原発の運転期間を原則40年、最長60年とする「40年ルール」を改め60年超の運転を可能にする新規制制度を盛り込んだ原子炉等規制法(炉規法)の改正案について、原子力規制委員会は13日、多数決で5人の委員のうち4人が賛成、1人が反対し賛成多数で了承した。重要な決定事項で意見が一致しないのは異例。賛成委員からも「60年超(の審査)をどうするかが後回しで違和感を覚える」と拙速な決定を指摘する意見が出た。
40年ルールは、2011年3月の東京電力福島第1原発事故を受け、12年に炉規法で定められた。ただ、規制委は20年7月、運転期間について「原子力の利用のあり方に関する政策判断にほかならず、規制委が意見を述べるべき事柄ではない」と関与しないとの見解を示していた。
規制委はこの見解を基に法改正の議論を進めてきたが、石渡明(いしわたりあきら)委員は「規制委の全体の意思として決定したものではなく、炉規法から40年ルールをなくしてもよいという議論にはならない」と根本から否定。「積極的に炉規法を変える必要はない」などとして改正に反対した。 (毎日新聞のWebから転載。詳細はココからオリジナル記事を読めます)
この後、全会一致で結論を出すのが原則だったので、再議論が始まったのですが、その後は東京新聞の「法案の締め切りがあるので仕方ない」と山中伸介委員長 原発60年超稼働の結論を急いだ原子力規制委に詳細が語られているように、
最終的な採決で賛否を問われた石渡明委員は、淡々とした表情であらためて「ノー」を突きつけた。傍聴席からは「原発やめて」などと怒声が飛び交う中での強行採決となった。石渡委員は、審査による停止期間を運転年数から除外する政府方針が、審査が長期化した原発の延命策につながることに対し「審査する側として耐えられない」と吐露。
賛成した委員からも疑問の声は上がった。杉山智之委員は「締め切りを守らなければいけないように、せかされて議論してきた。われわれは独立した機関であり、じっくり議論するべきだった」と指摘。伴信彦委員は、60年超の原発の審査について詳細が決まっていない段階での決定に対し「制度論ばかりが先行し、60年超をどう規制するのかが後回しになっていることに違和感がある」と懸念を示した。
臨時会後の記者会見で、性急さを問われた山中伸介委員長は「法案のデッドライン(締め切り)があるので仕方ない」と釈明した。
山本太郎のような言葉に力をもつ議員を国会にたくさん送らないと!と思いました。
他の野党も、「国会議員は、みな国民の代表なのです」から、自覚をもってオカシイことはどんどんきびしく政府の間違いを追求し、暴走を食い止めるあらゆる努力をしてもらいたいです。
そして、選挙民は、「議席数さえひとたび多数を獲得してしまえば、こっちのもの。異論がでようが、後は自分たちのやりたい放題」という非民主主義的な政権にもう議席を与えないようにしましょう。
原発再稼働のみならず、老朽原発の再稼働を進める政府。この政府を支え続けていいのか。是非、3.11にあたって、またしっかり考えてほしいです。日本国民の安全を守るために、多額の予算を割いてミサイルを増強するより、大切なことが日本にはあります。
次の短いyoutube無料公開の動画をココから、または、下の画面クリックで見て下さい。
北朝鮮が核開発が進んでいなくても、ミサイルで脆弱な原発を攻撃されただけで、日本は核弾頭を用意している日本はひとたまりもありません。北朝鮮のミサイルへの守り、大丈夫なのでしょうか? 国会で、政府はどのように答えているかみれば、対策がされていないことが分かります。
以下の写真と文章の全ては中筋純さんのFacebookのココより、転載したモノです。Facebookをしていない方にも、とても大事なメッセージだったので読んで頂きたく、ここに転載させて頂きました。
*口頭弁論期日集会が、ココのyoutubeから実際の映像がみられました。
Nakasuji Jun
「原発は、とんでもない汚物を出す発電」
エネルギーを作り出しながら、処理が至難の放射性廃棄物を出す原子力発電。思うに、「放射性廃棄物」なんていう言葉を使っているから、その怖さや厄介さが伝わらないのではないか?「猛毒性汚物」致死に至る危険な廃棄物、しかも、その毒性が私たち世代が死んだ後にも残り続ける毒性もある。
この汚物処理にかかる時間だけでなく、お金も膨大になること。偶然見つけた「1からわかる!核のゴミ」というNHKのサイトをみつけた。覗いてみると、こんな表があった。
ゴミ処理の好適地から、まずは受け入れのためのNUMO(原子力発電環境整備機構:)の調査を受け入れに手をあげた北海道の寿都町と神恵内村の話が出ていて、では、調査を受け入れて交付金がいくら町に入るのか。そして、実際運用はいつになるのか。調査で表にみるように20年。すでに交付金は90億円。ゴミが埋め終わるには100年かかるという話が載っていた。しかも、2段階目、3段階目の調査に進む場合には、町村長だけでなく北海道知事の意見も聞くことになっていて、反対した場合には実施されないことになっていて、現北海道知事は反対。
最初の交付金はどうなる?そもそも、精密調査でダメとわかったら? 疑問が次々に湧くと同時に、これも「ゴミ」といういい方ではなく、まさに処理に膨大な費用がかかる「異次元の処分費用がいる『毒性汚物』」と新聞もテレビも言うべきだと思えてきた。
さて、ここで、お知らせです。この厄介な原発の「毒性汚物」たる放射性廃棄物のことが映画になって公開されています。 下のチラシは浦安ドキュメンタリーオフィスの自主上映のチラシですが、チラシをクリックすると、映画の公式HPで自主上映がある場合の情報や、自主上映したい時の連絡先や費用などが掲載されていました。
一つ前のブログで書いたように、これから原発の再稼働や新設を強行に進めていこうとする政府。そんなことを許していいのか。原発はクリーンだ、脱炭素だ、原発を使うと電気代が安く済むという政府のプロパガンダをそのまま呑み込んで許していいのか。 チェルノブイリ事故に学ばずに、福島原発事故を起こし。その福島原発事故から学ばなかったから・・・と取り返しのつかない判断を政府に丸投げしていいのか。あとで、泣かないで済むように、真剣に考えてみませんか。
この映画を見れない方も、まだ河合監督の「日本と原発4年後」「日本と再生」の映画がyoutubeで無料公開されているのはご存じですか?まだ、ご覧になっていなければ、是非ここから選んでご覧下さい。
中筋純さんの写真展については、このブログのココに書いたが、昨日行ってみたら、中筋さんが動画でその解体の様子を撮影し公開した(”Fine” 11分ほどの動画がココで見られます)家の家主・堀川さんご夫妻が来ていた。明日のイベントトークのために、静岡県から遠路を車でいらしてくれたとのことで、お話することができた。
堀川さんご夫妻は、下にある本を出版したご夫妻でもあり、本の下のところに書いているように、浪江町で小さな塾をしていたとのこと。「小さな」と書いてあるが、67人の塾生がいた塾を経営しながら、趣味の釣りやソーシャルダンスを楽しんでいた話を聞いた。自然に恵まれた素晴らしい土地で楽しく人生を過ごしていたのが分かった、福島原発事故までは・・・。
この「手紙」という本を書くに至った経緯は、今ご夫妻が住んでいる静岡のテレビ局が報道したものがyoutubeのココで見られて、7分ほどでとても分かりやすいお知らせになっていた。実際の震災後の自宅の様子などもみられるので、下の写真クリックでも見られるので、まず見て頂くのがお薦め。
突然起こった東日本大震災と福島原発事故。福島県内外への避難者は16万人以上にも及んだ(ココに統計がある)というが、その一人一人が大切な自分の居場所から引き裂かれた生活を余儀なくされた痛みは、想像を絶する。
今回、堀川ご夫妻とお話しながら、(福島県の避難者が負った被災は、単なる大地震・津波などの自然災害にとどまらなかったこと。他地域の被災者との決定的な違いを、日本中の人が、深く心にとめておかないといけない)と、強く感じた。
救助活動も、原発の放射能飛散に伴い中断せざるをえず、緊急の待避を迫られたことは、食堂や宴会場の食べ物がそのままに放置され埃にまみれになった写真(2014年から福島の帰還困難地区に入った中筋さん撮影のもの)の数々が物語る。
これが、大地震や津波の問題だけだったなら、余震は気をつけないといけないが、直ぐに復旧作業に入ることもできた。でも、福島では目に見えない放射能により、帰還が禁止されまったく入れなくなる地域も多かった。また、除染が進んでもなお、防護服に線量計をつけて、限られた時間のみしか立ち入れない地域があった。ただの地震災害ではなかった「違い」を頭に刻みこまないといけない。
堀川さんの話を聞いて、驚かされることが多々あった。
それは、直接にもお話でも聞いたが、堀川さんが教えてくださった椎名誠さんの奥様の渡辺一枝さんの「一枝通信」のココにも詳細に載っている話だ。<渡辺一枝さんは、原発事故以降、頻繁に福島を訪れ、問題を発信し続けているとのこと。実は、椎名誠さんは知っていたが、奥様のことは全く知らなかった。どんな方なのかは、ココに書いてあった>
一枝さんが、2022年7月2日(土)午後2時~神楽坂のセッションハウスギャラリーで<トークの会「福島の声を聞こう!」vol.41>として、堀川ご夫妻と、その家の解体記録を録って公開した中筋さんを招いて話を聞いた会合の記録を通信に残している。そこから抜粋させて頂いた。 (通信からの直接転載させて頂いた所は、緑色で表示。記録に残してくださった一枝さんに感謝!)
堀川さんは、奥様が震災時に足を骨折。最初の2ヶ月は、奥様の実家の埼玉県に移動してその治療に当たり、回復したところで、今度は「震災ホームステイ」というサイト(犬や猫を連れての避難で避難所に入れなかった人たちのために、家、部屋、別送などを無償で貸す人たちの情報サイト)で静岡県にある家をみつけ、これまではまったく縁のなかった地へと引っ越した。 このようなサイトがあったことを知らなかったので、「災害ボランティア」にしても、最近は非常に多くの方が活躍しているが、こんなサイトもあったのかと非常に驚き、その「支え合いの力」に感動した。素晴らしい人たちがいるものだ。
そして、このあと、福島の住居に関して、政府が解体を急がせた経緯について、聞きはじめた辺りからが、「驚きの連続」だった。まずは「家の解体」。
地震で傷み危険家屋と判定され、解体するように言われた。解体申請期限内なら国が無償で解体するが、それ以降だと自費での解体となる。避難指示区域内の家屋解体は放射性廃棄物処理ということになり、800万円かかると言われた。それで解体申請をした。
解体費用800万円は、放射能汚染されたものの処理であるため通常の解体費用の5倍近いらしい。でも、これが、補助の対象期限を超えれば、(自分のせいで放射能汚染したのでないのに、全額が被災者負担となる)と言われたそうだ。本来なら、思い出深い家の解体を引き延ばしたかったが、期限がきて、他の選択肢もなくサインをし、解体することになったそうだ。
「手紙」の本の最後は、その解体のために作業員が入り家財などを処分して準備をしている場面で終わっている。
ところで、この本の最初には、手紙のように次のような紙が入っていた。
そして、実はさらに驚いた話が続きます。その家を解体した土地の残った「庭木の処分」についてだ。
堀川さんの自宅は庭付きの家の解体だったが、国のいう「解体」は家屋のみで、庭木や庭石は対象外になる。税金の問題もあるから土地を処分するには、庭の木や石を除かないといけない。それで堀川さんはついに庭木を処分することを決めた。
この庭木の処分は、公費の援助がなくて、土地を処分するためにと多額のお金を自分たちで支払い庭木を処分したとのこと。そして、その庭木にも思い出があり、実は、先日このブログのココで紹介したように、関西テレビのテレビ番組「もやい福島に吹く風」(2月7日までの限定公開なのでお早めに!)で、紹介されていたエピソード、これは素敵でうれしいエピソードであった。
(堀川さんの)庭には、その木陰で憩う家族の団欒の場であったような、家の守り神でもあるような大きな楓の木があった。その楓を伐採しなければならなくなった。それで、今度は楓にまつわる映像を一本つくった。嬉しいことに(中筋さんが主宰する)「もやい展」のアーティスト仲間が絵を描いたり彫刻家が木彫を作ったりして、楓にまつわる作品ができていった。
さて、この話で終わりと思ったら、さらに続きがあった! 「土地が売れない」問題。 庭木も処分して、これで更地になった土地を売ってと思ったが、買い手をみつけるは難しい。それなら、東電か政府が買い取ってくれるのかと思ったところ・・・売れない。政府も買わないということで、今も堀川さんは土地を所有した状態なのだという。驚いた。
ネットで調べてみた。
宅地買い取り「平時」の半額で 福島・中間貯蔵施設用地(日経新聞)東京電力福島第1原発事故後の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設を巡り、政府は29日、福島県大熊、双葉両町の建設予定地の地権者を対象に、用地補償に関する初めての説明会をいわき市で開いた。土地の買い取りについて、政府は「住宅地は原発事故がない場合の評価額の5割、山林は同7割」とした標準価格を算出。
「先祖伝来の土地、被災者だますようなことはいけない」 地権者団体会長<あの日から・福島原発事故10年>(東京新聞)中間貯蔵施設という事業で国は当初、福島第一周辺に広がる1600ヘクタールの国有地化を目指した。「最終処分場にされるのでは」と懸念する地権者ら住民に対し、国は説明会を開いた。その直後の2014年6月、石原伸晃環境相(当時)が「最後は金目でしょ」と口にした。 地権者らは一斉に反発。国は全面国有化を断念し、地権者が土地を国に売るか、貸すかを選べるようにした。だが、これには国に有利な面が隠されていた・・・。
東北被災地の買取価格安すぎるため「被災者難民化」の懸念も(Newsポストセブン)
「このまま避難生活を続けるのはもう限界。新しい土地で生活を再建するため、政府に家と土地を買い取ってほしい」 全町民が避難生活を強いられている福島県双葉町ではそんな声が強まっている。すると、それを待ち構えていたように、政府は原発事故被災地の“土地買い叩き”を始めたのである。(略)「条件面で贅沢いえる立場ではありません。買い手がない土地や家を買ってもらえるなら仕方がないとあきらめて売る人が多い。新しい土地に居を構えるには、先立つものがなければどうしようもありませんから」(同市の避難者) それでも、買い取ってもらえるだけまだいい。国の買収予定地は帰還困難区域の約20分の1で、残りの土地の所有者は売りたくても売れず、東京電力から支払われる賠償金が頼り。しかし、国と東電が決めた賠償基準は、宅地は震災前の時価、農地(田)は双葉町の場合1平方メートルあたり600~960円にすぎない。
そして、堀川さんの話にもどると、堀川さんの土地は買い手がつかず、政府の施設の建設予定もないのか、安くてもしょうがないとさえ思ったが、それでも処分できず、堀川さんは土地を所有し続けている。そして、酷いのもここまでと思ったのに、実は、さらに、話には先があった!
なんと、「土地の固定資産税」の支払い問題があるという。
3.11被災 固定資産税の減額終了へ 原発避難者、税6倍にも(東京新聞)2019年の記事
東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で住宅を解体した後の更地について、二〇二二年度から固定資産税が大幅に増額される。住宅の立つ土地並みに減額する特例が二一年度末で終わるためで、額は六倍程度まで上がる恐れがある。とりわけ原発事故で避難し、帰還できないでいる福島県の被災者は、避難生活での収入減に税の増額が重なり、影響は大きい。しかし、国はどの程度の人が減額を受けているか把握しておらず、特例の延長も議論していない。
町民からは不満の声が上がる。塾経営、堀川文夫さんは当面、避難先の静岡県富士市で買った家で暮らす。浪江町の自宅は動物に荒らされたため、解体して更地のままにする。「故郷の自宅が傷んだのは避難のせい、東電のせいなのに納得がいかない」と語る。
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これから、再稼働される原発の周辺にお住まいの方、新設の原発を受け入れる可能性がある地域の皆様。
原発の被災者の方々がしっかり保障を受けていると信じていた方は、しっかりここにリンクしたオリジナルの記事も読んで、<原発の再稼働や新設を受け入れていいか>、確かめてみて下さい。
忘れてならないのは、狭い日本で、原発の被害を絶対受けない地域がどの位あるかということです。
福島原発事故の時、関東以西に至るまでホットスポットはありました。それを考慮にいれて、下の図をよくみて、あなたの家がどこにあるか確かめてみて下さい。
<福島県避難地域復興課>