今日は、久しぶりに友人と母校を訪ねました。
小学校の時に英語を教えてくれていた修道女・パスカルの映画が作られ母校で公開されるというので見に行ったのです。
学年会幹事になった時に母校を訪ねてから、もう10年近くたったでしょうか。本当に久しぶりの母校でした。
女ばかりの学校に嫌気がさして、中学で出たいと親に申し出たのを強く反対され、結局12年間を過ごした母校。
何人かの先生の教えには感謝を持ちながら、あまりよい思い出はないと思っていた母校でした。
でも、今日小学校の英語を教えてくれたパスカルの映画(クラウドファンディングでパスカルの遠縁にあたる監督が制作。ファミリーの記録映画のつもりがパスカルの稀有の75年にわたる日本での生活・交流に心動かされ映画として作り上げたもの)をみて、私はこういう先生に教えられ支えられて今があるのだと、涙が止まりませんでした。
自分から望んで、神に奉仕する人生を選び1935年にミッションとして来日、日本の人に神の言葉を伝え、子供たちを教育することに全力を尽くしたシスター。戦争になっても日本を離れる道を選ばず敵国民として収容所で過ごし、終戦6か月前に英国ではなくアイルランド出身であることから釈放されたというシスター。
日本で生涯の4分の3の75年を過ごし、その間66年日本人に英語など教育に貢献し、”日本の土になる”という希望を持ち後ろ髪をひかれる思いつつ、98歳で母国に帰国。ホームに入って100歳を越えてなおチャーミングさを失わないシスター・パスカルの姿は、同じく100歳を超えるまで達者だった私自身の叔母の姿や、100歳までは生きられなかったけれど心に温かい思い出を残してくれたブラジルに住んでいた時にピアノを教わり家族ぐるみでの交流もあったルリ・オズワルド先生の姿と重なり、生きて人が支え合っていく尊さが心にしみて涙が止まりませんでした。
自分が、多くの方々のdedicationsに支えられて今があること。心から感謝です。
自分も、力の限りその受けたバトンを次世代に繋いでいかないといけないと思いました。
映画の中で、昔シスター・パスカルに教わった英語の子守歌が流れました。
思わず、見ていた者が声を合わせ合唱になりました。
なんとも感動的な素敵な時間でした。
教育というものの、もつ力は想像を遥かに超えた力なんだと思いました。
きっと、天国にいるシスターに私たちの声は聞こえたことでしょう。
あなたは、今も私たちの心の中にしっかり生き続けています。
天国で待っていてくれるとメッセージを送ってくれたシスター・パスカル。
天国にいけるように、私も最後まで頑張りますね、待っていて下さい。
追伸:友人が、「お蔭様で」というこの映画の宣伝用のダイジェストフィルムが公開されているのを見つけてくれました。
覗いてみたい方は、ココからどうぞ。