天気が悪く寒い夕方と思っていましたが、風が雲を吹き飛ばしたのか、星が輝き、月が天頂付近で煌々と輝いて私を見下ろしていました。
「驚いた。いつの間に出ていたの?」
正直言って、今日は何だか気が沈みがち。昨日、亡くなってしまった人のことをたくさん思い出して泣いたせいでしょうか。
亡くなったシスターも私の叔母もピアノの先生もみんな天寿を全うした方ばかりで、そんなに気を沈ませることではないのに。
それとも、仕事で会った人が本当に困っている状況なのに、私としては仕事を通しても何もこれ以上はできないと無力感を感じたから?
それとも、週刊誌であまりにもでたらめな政治をたくさんの政治家がしてきて、無策がいかに今の日本をひどいことにしているかと腹が立つより閉塞感を感じてしまったから?
自分でもわからないが、なんだかすっかり心が重たい私でした。
ふとそんな時に、空から声がしたような気がしてベランダから外をみると、沈む前の金星が目に入り、空高くを見上げたら、お月様と目があいました。
「いろいろあっても、時間は過ぎていくのよ。あなたはあなたで1つずつ、やれることをやっていく。
それしかないでしょ」
そうお月様に言われた気がして、少し肩の荷が軽くなった気がしました。
昨日、友人と学校時代に教わったシスターの映画をみた時に、恩師のK先生のことを思い出していました。
今日、帰宅して見たら、今年はいろいろありすぎて年賀状すら出さずに欠礼してしまっていたそのK先生から、寒中お見舞いのはがきが届いていました。
そうだ、これから電話してみよう。
「生きている者が、生きていることを大切に一緒にひとつずつ、よいと思うことをやっていくしかないんだ。
わかったよ、お月様!」
今日も、無事に1日を終えられることを感謝して。
明日は、明るい1日になることを願って!!!