今年も、3ヶ月を残すのみ。もう、9月です。何だか、今年は人災、自然災害、不祥事など心の傷むニュースも多く、近しい人の病気や心配ごとも増え、ため息や不安が周囲に溢れてきた気がします。苦しみの中にある方に、せめて空を見上げて、月や惑星の癒やしが届くことを願って、今月も月と惑星の話をお届けします。
まずは、恒例の先月のお月様の巡りからご覧にいれましょう。
あれっ?間違っていないかと思いましたか? いえ、これでOKなんです。
先月の巡りといいつつ、7月の月が多く、8月は1日のみ。実は、8月4日の新月後の月の巡りが、今朝はダメでしたが、明日の9月2日まで可能性としては残っているのです。
それにしても、上の月の巡りを見て、7月8日から15日まで月が見られない期間があったのに、後半の頑張りが凄かったです(笑)。
このように、梅雨の時期でさえも月は雲間から私たちを空から見守って、時々姿をみせて心を励まし、慰め、元気をくれています。人生いいことばかりではありませんが、そんな時こそ ちょっと時間を作って顔を上げ空を見上げてみて下さい。
通勤・通学途中、ゴミ捨てにいく途中、買い物途中などだけでも、探す気持ちがあれば、車窓から、仕事場の窓から、ほっとして出た家のベランダで、月の姿をみることができますよ。
さて、さっそく「9月の惑星」について見ていきましょう。寂しかった8月の空にくらべ、9月は惑星たちが徐々に登場してきて賑やかですよ~。
水星:5日には、か弱い光で地平近くにしか見られない水星にしては見やすい位置にきます。ただ、惑星の中でも水星は肉眼ではなかなか見つけるのがむずかしい惑星。5日の後は、徐々に太陽に近い位置になり、探してもみられません。
金星:先月、「かろうじて、5回目のダブルお月見+金星も見ましたぁ~」でアップしたように、夕方の空で見られるようになってきました。肉眼ではっきり見られます。これから、どんどん見やすい位置になってきますので、お楽しみに。9月5日には極細のお月様と見かけ上接近。月に明るい金星が並んでインスタ映えする景色がみられそうです。
<8月26日18:48>
火星と木星: 火星と木星は夜中の空にいます。この2つの惑星は いま、かなり近くにいるので一緒に、国立天文台の図を出して説明しましょう。下旬の23日から26日にかけて、月が惑星に近づいて紹介してくれるので、天気がよさそうな夜、夜更かしをしてみましょう。皆さんのよく知っている冬の星座のオリオン座もみられ、賑やかな星空と月を一緒に楽しめます。
土星:土星は、9月は見頃となっています。というのも、夕方、金星が西の空に沈むのを見たら、その反対の東空から昇ってきて、朝まだ暗い時なら西空にまだ見える夜中、空のとこかでみつけられる惑星となるからです。
土星は、金星や木星ほど明るくありませんが、場所さえ分かれば肉眼でみえるはず。 たとえば、木星と火星を下旬に見るために夜中に起きていたら、忘れずに土星もみつけてみてください。土星の場所は南空から西空にみえますが、国立天文台の「今日のほしぞら」で日時と、あなたの地域を入れて確かめると、他の星たちとの位置関係もわかり、見つけやすいですよ。
あと、何と言っても、月が土星に近づいて紹介してくれる9月17日は、下の図にあるように中秋の名月! ほぼ満月のお月様と土星が仲良く並ぶ姿を楽しみましょう。
というわけで、惑星にあえず、寂しげだった8月にくらべ、気候も涼しく過ごしやすくなる9月には星空も惑星も賑やかになってきます。夕方には、西空の低い空に沈む前の金星を探してみましょう。金星と入れ替わるように、反対の東の地平線から土星が昇ってきて見え始めます。夜中には火星と木星が見られますが、月が近づく下旬にはお月見ついでに火星、木星、土星も忘れずに楽しみましょう。中秋の名月は9月17日。平穏な日常の中で、旧暦8月15日のま~るい月を心静かに見られることを願っています。
まずは5日の月と金星ですね。
とはいえ、雲の多い日が続いているのでどうなることやら。
今日も時間差から言って月がみえるかな~と見に行ったのですが、結構地平線近くも晴れていたのですが、分かりませんでした。そうだ、金星も見えなかったけれど~6時過ぎで明るかったからかもしれません。明日なら、もう少し余裕があるので、暗くなっていて見られそうですね。