遊木民のアトリエ

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大型テレビの台を作る

2017-12-17 | 木工の部屋


  少し前大型のテレビを入れたのですが、台は昔のブラウン管テレビのもの。

  視線が上向きになり疲れます。

  テレビにあった台は市販で2~3万円ほどで、多くは観音開きの扉です。

  スペースに余裕の無い兎小屋には合いません。

  自作することにしました。



  展開図を作成します。





  図面にそって木取りします。



  部材の寸法をチェック。





  今回の仕組はビスケットジョイントにしました。

  ジョイナーで掘った溝にビスケット(圧縮材のジョイント)をはめ込み、

  ほぞとほぞ穴の関係にします。




  立て板にほぞ穴を掘ります。




  ほぞ穴にビスケットを差し込み、ほぞにします。





  横板に溝を掘り、ほぞ穴にします。

  この時のセンター合わせがこの仕組の肝です。




  各部材をサンディング。




  ほぞ穴、ビスケットに接着材を塗り、組んでいきます。

  ビスケットは圧縮材ですので、接着材の水分を吸収し膨張します。

  これがビスケットジョイントの強度の原理です。





  全体を汲み上げ、ハタガネ、重しで圧着します。





  フィニッシュはオスモカラーのノーマルクリアーでのオイルフィニッシュ。

  オイルサンディングで表面を調えます。





  引き戸のレールを設置。





  キャスターの取り付け。





  アクリルの引き戸を設置。




  テレビとオーディオ機器をセットして完成です。

  視線がかなり下がったので首も疲れなくなりました。

  次はターンテーブルとスピーカー台の作成が待っています。