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Hanshin Tigers Series 2024

稲葉、復活の舞台へ(7日・札幌ドーム)

2005-05-08 13:28:32 | Inter League
 策士、策に溺れる、と言うべきか、延長【12回裏】このイニングさえ抑えれば「1対1」同点、引き分けに持ち込める、というのに、好投の左腕・江草仁貴が1アウト後、ベテラン金子誠にフォークを巧く打たれて、出塁を許した時点で交代。江草は未練たらたら、自分が抑えられるのに、という顔でマウンドを降りて、その時点で嫌な予感がしたのだが……6番手・橋本健太郎が球審の微妙な判定に苦笑いして、この時点でも嫌な予感……。

 2アウト後【8回裏】に値千金の一発を浴びた稲葉篤紀に左腕・吉野誠をぶつけたが、ヒットを浴びて、最後は木元邦之の内野安打……江草の続投で良かった。策を弄しすぎて、失敗した典型的なパターン。しかし、それにしても、稲葉! シーズンオフにメジャーリーグ移籍を志望して、どこからも声が掛からず、同僚アレックス・ラミレス(ヤクルトスワローズ)の「オマエならメジャーでやれる!」の言葉を信じた己が愚かだった……そして北海道日本ハムファイターズに拾われ、背番号「58」で出直して、この日は左腕・下柳剛が先発でスタメン落ち。そして……! セントラル・リーグを知る男、稲葉。交流戦こそが、この男を甦らせる舞台になるか? 

 それにしても、タイガース。10残塁で1点しか取れない、というのはどういうことなのか? 昨日の大勝で気の緩みが出たのか? 今シーズン初登板の入来祐作にあそこまで抑え込まれるとは……この男もセントラルを知る男、交流戦で甦ってきた。そう考えると、怪我の為ファームで調整中の中村豊はさぞ無念だろう。古巣相手に暴れたかっただろう。そういう興味が交流戦の醍醐味。試合前の始球式も、開幕戦がダース・ヴェイダー(STAR WARS)、昨日が高田総統(ハッスル・モンスター軍)等という、おチャラケをやってないで、両チーム縁(ゆかり)のOBとか、そういう人選にすべき、だ。くだらない余興で水を差された。

 これで「1勝1敗」。負け越したくはない。今日こそ勝って、次は千葉に移動。負け越したら、千葉ロッテ・マリーンズにも舐められる。今日の先発はルーキー左腕・能見篤史。何故、杉山直久ではないのだろう? 策士、策に溺れることにならなければいいが……初回の2アウト満塁のピンチは切り抜けたが……。ファイターズの先発は、早稲田大学OBの江尻慎太郎。ここはやはり、後輩・鳥谷敬が撃つべき、だ。