野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

復刻ユニフォームで勝利(13日・甲子園)

2005-05-14 22:02:51 | Inter League
 復刻ユニフォーム、と言っても、そもそも現在のユニフォームが球団発足当時のオールド(クラッシック)・スタイルに戻して、原色を排して、シンプルなデザインにしたのだから、復刻版と言っても……しかも、この頃はタイガースが飛び切り弱かった「第1次」時代。この低迷期を乗り切って、1985年に現在のユニフォームにチェンジして、初心に返って、優勝・日本一を勝ち取ったのだから。球団創設70周年の記念、と謳うが、意味が分からない。岡田彰布監督のデビューの年(1980年)が、このユニフォームだった、という意味しかない。

 それでも、最初に見た印象は感動的と言うか、懐かしい、と言うか……子供の頃に見ていたユニフォームだから、それなりの感慨はあるのだが、交流戦とはいえ「真剣勝負」なのだから。試合が進むに連れ、徐々に違和感を感じてきたような気が……生え抜きの今岡誠や桧山進次郎はともかく、特に金本知憲や(今日の)下柳剛は似合わない。凄い違和感。デザインもバタ臭くて、年代物の雰囲気。やっぱり、現在の白いユニフォームの方が断然カッコいい。

 そんなことはともかく、東北楽天ゴールデンイーグルスとの交流戦(初戦)。まずは(先発の)一場靖弘のピッチングに注目したのだが、もっと雰囲気を持っているピッチャーだと思ったのだが、意外に「ない」。ちょっとガッカリ。タイガースに来るかもしれなかったピッチャーだったが……(遠い昔の話)。フォアボールを連発して、ベンチの田尾安志監督が苦虫を噛み潰していた。今まで爽やかなイメージで売っていたのに、これでは台無し。そういえば、監督自身がベンチでサインを出しているのには、ビックリした。普通はヘッドコーチが出すものだと思うが(?)。こういうところにも新興球団の不慣れさを感じる。

 それにしても、【8回裏】のマウンドに背番号「20」が上がっているので、どんないいピッチャーかと思ったら、谷中真二。タイガースで一時は9勝したものの、その後は中継ぎ、敗戦処理要員に墜して、オリックス・ブルーウェーヴ(当時)にトレード。楽天に拾われて、まだ1軍で投げているのが信じられない。案の定、今岡に甘いスライダーを叩かれ、レフトスタンドに豪快な一発! 今岡の久々の吠え姿を見て満足。個人的には、球児が【7回表】に出てきて、151㎞を出しているのにも唸った。今日(14日)の登板もご苦労さん、と言いたい。