野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

能見の完投!(8日・札幌ドーム)

2005-05-09 22:29:05 | Inter League
 初回の1アウト満塁で、マウンド上の能見篤史の姿が、か細く頼りなく見えて、不安がいや増したのだが、5番のシャーマン・オバンドーが、初球真ん中のスライダー(125㎞)を見逃してくれて……日本人なら絶対デッドボール(死球)の後の初球、狙ってくるのだが、外国人選手で逆に助かったというか……「2-2」に追い込んで、最後はインコースに食い込んで落ちるスライダー(123㎞)で空振り三振。最後に「いい球」が来た。これで能見は今日のピッチングのコツを掴んだのかもしれない。6番ベテラン田中幸雄もキレのあるスライダー(122㎞)でファーストフライに打ち取って、能見の完投ショーが始まった。

 タイガース打線もファイターズ先発・江尻慎太郎に抑え込まれていたが、【6回表】に今岡誠の豪快な2ランで先制。【8回表】にもシェーン・スペンサーのタイムリーで「4対0」。点には絡めなかったが、9番「早稲田の後輩」鳥谷敬が期待通りに「先輩」江尻からヒット2本を打っていたのは気持ちよかった。2本目の2塁打を打った後、何故かレガースを2塁・塁審(東利夫=タイガースOB)に手渡そうとしていた謎の行動があったが(!)。

 最後は能見がオバンドーに一発を食らって、完封を逃したが、完投。この3連戦、2勝1敗で勝ち越して、今度は千葉へ。能見は予定通りなら、1週間後、甲子園で(東北)楽天(ゴールデン)イーグルスの岩隈久志と対決。これも楽しみ。しかし、そうなると、もう一人の先発ローテーション、杉山直久の起用はどうなるのか? 次の千葉ロッテ・マリーンズ戦、ジェイミー・ブラウンではなく、杉山の起用か? マリーンズ同様、先発が「7人」いるチームの「強味」と「余裕」だ。今秋の日本シリーズで対戦することになるかも知れない。そんな予感を孕みながら、明日からの3連戦を楽しみに待ちたい。