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Hanshin Tigers Series 2024

林と喜田(1日・神宮)

2005-10-02 12:53:02 | Tokyo Swallows
 3番に林威助、6番にウエスタンリーグのホームラン王(21本)喜田剛が入った、この日のタイガース打線。初回に赤星憲広が内野安打で出塁し、盗塁(60個)も決めて、1アウト2塁。ここで3番・林が「2-0」に追い込まれながら、スライダー(122㎞)をセンター前に持っていって、今シーズン3本目のヒット(5打数3安打)。
 1アウト1,3塁になって、4番・金本知憲、5番・今岡誠の主力が連打を浴びせて、「2対0」。尚1アウト1,2塁で「背番号55」喜田に打席が回ってきたが、「1-2」からの同じくスライダー(124㎞)を引っ掛けて、ファーストゴロ。林と喜田の現時点での「差」が如実に現れた打席になった。

 追加点が欲しい【5回表】2番・鳥谷敬が左中間を破り、林が「打ちたい」逸る気持ちを抑えて、四球を選び、1アウト1,2塁。ここで4番・金本が「お約束」。初球を叩いて、ライトスタンドにライナーで飛び込む「39号」3ランホームランで「5対0」。
 これで「王者」タイガースが「ゲーム」を支配した。2アウト後、6番・喜田が「2-2」からチェンジアップ(124㎞)をセンター前に転がして、今シーズン初ヒット。同じ球を引っ掛けた第1打席の教訓が活かされた。

【6回表】にも2アウト1塁で「かつての神宮のスター」鳥谷がライトフェンスに達する3塁打で「6対0」。続く林も「2-2」に追い込まれながら、スワローズの2番手「元大工職人」本間忠の決め球のフォーク(125㎞)を掬い上げて、ライト前ヒット! 「7対0」。気持ちのいいヒットだった。彼の非凡な打撃センスを見た。
 この日、3番に座って「3打数2安打1打点」。今日(2日)のスワローズ先発は左腕・藤井秀悟(予想)だから、スタメンはないだろうが、地元・甲子園に帰ってからも、抜擢は続くだろう。日本シリーズの「戦力」になれるか? 

 一方、喜田は「4打数1安打」。辛うじてヒット1本放ったが、アピールには程遠かったか? 試合は【9回表】にも打線が爆発し、「10対5」で快勝! 「中20日」の先発の安藤優也が6回を5失点で目標の規定投球回数に到達。「11勝5敗、防御率3.39」。先発転向の最初のレギュラーシーズンを終えた。これで再び登録抹消になって、夫人の看病に戻るのだろう(?)。
 2番手の左腕・能見篤史が2回を「0」に抑え、【9回裏】最後は橋本健太郎が締めた。能見は日本シリーズでも、こういう使われ方になりそうだ。橋本と共に「J.F.K」に繋ぐ重要な役割を担うことになる。

赤星憲広RedStar53