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Hanshin Tigers Series 2024

シーツ、サヨナラ3ラン!(20日・甲子園)

2006-05-21 19:40:52 | Inter League
 予想された井川慶のスライド先発はなく、福原忍が予定通り今シーズン初先発のマウンドへ。緊張の初回、先頭の村松有人が初球(144㎞)を打ってくれて、ピッチャーゴロ。これで少しは楽になったか? 2番・水口栄二も140㎞と145㎞で早々に「2-0」に追い込むが、変化球を2球続けた後、146㎞でファウルを打たせ、6球目に意表を突くスローカーヴ(114㎞)が外れ、これが痛かった。最後は147㎞が高めに浮いて、四球(フォアボール)。

 3番カリム・ガルシアにも初球スローカーヴ(109㎞)が外れ、嫌な感じだったが、2球目の高く浮いたスライダーを振ってくれて、「1-1」。145㎞と110㎞の緩急でファウルを打たせ、144㎞が高く浮いた後、138㎞で見逃し三振!
 4番・中村紀洋への初球(138㎞)は外に際どく外れ、スライダーが2球目は高く浮くが、3球目は低めに決まって、4球目の速球(146㎞)は外れて「1-3」。ここまで決して「いい調子」ではない福原。5球目は一か八かで真ん中高めに144㎞! これを中村が空振りしてくれて、「2-3」。調子が悪いのは、打席の中村も同じ。最後も144㎞で空振り三振! これではメジャーリーグで通用しないハズだ……

 アンディー・シーツでしか得点が取れないタイガース。「0対0」で迎えた【6回裏】先頭の赤星憲広が1,2塁間を抜いて、2番・藤本敦士は確実に送り(犠牲)バントを決めて、本当にバントが巧くなったな、藤本! いい2番バッターになってきた。ここで3番シーツが、オリックス・バファローズ先発・川越英隆の「1-2」からの速球(141㎞)を右に打って、1,2塁間を抜いて、俊足・赤星が還って、1点先制……したのだが。

【7回表】ここまで抑えていた3番ガルシア。早々に「2-0」に追い込んだが、ボール3つが続いて、「2-3」にして、甘く入ったスライダーをセンター前に転がされ、0-OUT1塁。ここで4番・中村に「1-2」からの真ん中に入ったスライダーを捉えられ、打球はレフトスタンドへ! まさかの逆転2ランホームランを喫して、「1対2」。この終盤に来ての逆転は痛い……

 しかし【9回裏】先頭の4番・金本知憲が、バファローズのクローザー大久保勝信から「2-3」フルカウントから、145㎞の速球をライトスタンドへ! 起死回生の同点2ラン! ……しかし「2-3」フルカウントから金本にストレートを投げ込むとは……手負い(突き指)とはいえ、金本も舐められたものだ。それとも、セントラルとは違う、これがパシフィックの真っ向勝負の野球なのか?

 そして【延長10回裏】1-OUT1,2塁にして、3番シーツ。バファローズ6番手、本柳和也に「2-2」に追い込まれながら、勝負球のスライダーを叩いて、打球はレフトスタンドへ弧を描く! 劇的なサヨナラ3ランホームランで「5対2」。苦しい試合だったが、価値ある1勝だった。これで再び波に乗っていけそうな予感がする。22勝15敗。この日、東北楽天ゴールデンイーグルスにサヨナラ負けを喫した「首位」読売ジャイアンツに「2.0」ゲーム差。

金本復活!劇勝呼ぶ起死回生弾 (デイリースポーツ)