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Hanshin Tigers Series 2024

浜中の代打2ランで突き放す!(21日・甲子園)

2006-05-22 00:20:50 | Inter League
 防御率1位のスーパールーキー平野佳寿が先発、オリックスバファローズと、タイガースは今や左腕エース(?)江草仁貴が先発。ある程度の投手戦が予想されたが、初回に先頭の赤星憲広の打ったファーストゴロを1塁ベースのカヴァーに入ったピッチャー平野が落球して、0-OUT1塁。
 その瞬間、爽やかな笑顔を見せる「若者」平野。1塁ベース上の赤星に当然、笑顔はない。この辺り「強い」チーム(「首位」巨人に2.0差に接近!)と「弱い」チーム(6連敗中……)の「差」を厳然と感じた。

 2番・藤本敦士が初球(142㎞)を確実にサード前に送り(犠牲)バントを決めて(藤本~!)1-OUT2塁。藤本の送りバントの精度が上がったのは嬉しいが、その分、赤星の盗塁企図が減っているのは痛し痒し、だ。ここで「RBI(打点)マシーン」3番アンディー・シーツがセンター前に弾き返して、この日もシーツのバットで先制点! 

 さらに4番・金本知憲も1,2塁間を抜いて、1-OUT1,3塁。ここで5番・桧山進次郎がピッチャーゴロ、になるハズの打球が何故か、センター前に抜けて、シーツ還って、「2対0」。1塁ベース上で満面の笑顔の桧山。ここでは笑っていい。
 6番・片岡篤史が浅いセンターフライに倒れて、犠牲フライも打てないベテラン。早々にヘルメットを脱いで、悔しそう。急病(急性胃腸炎)の今岡誠に代わって、スタメン出場だが、ベテランに有効打が出ない。7番・鳥谷敬も(ボテボテの)ピッチャーゴロ。甲子園の観衆(48,501人)から落胆の溜息が漏れるが、平野のタッチを掻い潜って、1塁「セーフ!」思わぬ形で初回に3点を先取するタイガース。

 この日は快調なピッチングを続けていた江草だが、【5回表】に捕まる。1-OUT後、3連続フォアボール(四球)を与えて、満塁。(リリーフ時代から続く)江草の悪い癖、だ。ここで「千両役者」代打・清原和博にも「1-3」にして、甘く入ったスライダーをセンター前に弾き返され、2者が還って、「3対2」。俄然、試合は緊迫しだした。清原はこれで「1500打点」達成! 満員の甲子園のタイガース戦、最高の舞台での達成だっただろう。

 1点差に詰め寄られたタイガース。【6回裏】桧山、片岡のベテランが倒れた2-OUT後、7番・鳥谷が流し打って、三遊間を抜き、代打・浜中治がプロ入り初(恐らく生涯初)の代打ホームランで「5対2」突き放す! ベテラン二人が倒れた後だっただけに、若者二人による貴重な追加点。タイガースの世代交代を感じさせるシーンだった。

浜中 プロ初代打弾で不調にさよなら (デイリースポーツ)