野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

ザ・戦力外通告!(5日)【阪神篇】

2005-10-09 11:20:21 | Koushien Stadium
 阪神タイガースは5日、尼崎市内のホテルに6人の選手を呼び、「戦力外通告」を行った。その中に的場寛一(28)の名が含まれていたのは、タイガースファン的にはかなりショック、だが、仕方がないか? 1999年のドラフト1位(九州共立大)は怪我に悩まされ、とうとう成功しなかった。これでオフの≪ファン感謝デー≫が寂しくなりそうだ。

 石毛博史(35)も引退。佐久本昌広(31)、立川隆史(29)は現役続行を希望しているようだが、厳しいだろう。ウエスタン・リーグの試合で広島東洋カープのダッグアウトから野次られて悩んでいた(らしい)左腕・新井智(23)も、「背番号69」の松下圭太(21)もユニフォームを脱ぐことになる。
 それにしても、尼崎のホテル、というのが何とも。昔は球団事務所(甲子園)だったが。呼び出しを受けた選手の心境を慮ると……まるで現代の赤紙、か? 

阪神タイガース公式サイト

ザ・戦力外通告!(4日)【読売巨人軍篇】

2005-10-08 11:36:52 | Tokyo Giants
 読売巨人軍は4日、中村隼人(30)、条辺剛(24)、山本賢寿(24)、中浜裕之(27)に「戦力外通告」。中村は偶に中継ぎでいいピッチングをしていた印象があるので、どこか他球団が獲りにいくかもしれない。条辺は典型的な「敗戦処理」要員に成り下がっていた。まだ若いし、獲りに行く球団があるかもしれない。
 中浜は(当時)大阪近鉄バファローズからの移籍。バファローズが「肩がいい」からとドラフト(1996年)で指名した選手だったが、結局「それだけ」では、プロでは厳しかったか?

 山本は所謂(?)「鳥谷世代」。2002年のドラフト組だが、大学出身なのに、たった2年で見切りをつけられてしまった。帝京大学出身。日刊スポーツ出版社の「ドラフト2003」にも写真とインタヴューで登場し、プロへの抱負を語っていた。大学2年のときにジャイアンツの春季キャンプに参加し、それが縁で指名されたのだろうが……
 プロの練習に参加して、「これは行けるぞ」と確信したそうだが、実際のプロの水は甘くなかったか? 彼もまだ若いだけに「再起」に期待したい。それにしても、読売巨人軍は見切りが早すぎる! 
Yomiuri Giants Official Web Site

堀内恒夫、最後の置き土産(3日・高校生選択会議)

2005-10-07 11:34:08 | Tokyo Giants
 中村勝広GM(オリックス)の会心の笑顔を久しぶりに見た。抽選で高校生ドラフトの目玉選手「辻内崇信」(大阪桐蔭)を引き当て、右手を挙げて、誇らしげ。13年前の阪神タイガース監督時代、「松井秀喜」の抽選で残りくじ2枚の内、ハズレくじを引き、最後に引いた長嶋茂雄(当時)読売巨人軍監督が「残りものに福」=「松井」を引き当てた。
 あのとき、中村(当時)監督が「松井」を引き当てていれば、タイガース“暗黒の時代”はもっと早く終わらせることが出来たかもしれない。その代わり、ジャイアンツに“暗黒の時代”がもっと早く到来していただろうが……今、塗炭の苦しみを味わっている読売巨人軍にとって「辻内」は「福」と成り得るのか? 

 日本プロ野球機構によるドラフトの失態は続き、日本ハムとソフトバンクが競合した「陽仲寿」(福岡第一)も外れくじを引いた(ハズの)王貞治監督が左手で開いて見せて、得意げ。しかし確かにそこには白紙の紙に【NPB】のハンコが押さえれているだけ。
 同じくじを引いた(外国人監督)トレイ・ヒルマン氏は紙に印字された「選択確定」の文字を読むことが出来ず、すごすごとテーブルに着席。「喜劇」は繰り返されてしまった。そうすると、堀内恒夫監督は外国人並み? ともかく大きな“置き土産”を残して去ることになった。しかし、それは「辻内」次第だが。

 我がタイガースは「辻内」「片山」との競合を回避し、1本釣りで「鶴直人」(近大付属)を指名。現在、右肘を痛めているらしい、のが気懸かりだが。そういえば、大学・社会人ドラフト(11.18)で指名予定の岩田稔(近畿大)も左肘を痛めているらしいのだが……大丈夫か? 
 一昨年の自由枠で獲得した左腕・筒井和也が「思いっきり」伸び悩んでいるだけに「左腕」獲得が必要不可欠になった、のだろう。それにしても、今年は関西に高校生の「大物」が輩出して、タイガースの恋人などと言われたが、悉く一人も獲れなかった。「辻内」も「平田」も「片山」も「岡田」も。果たして成功なのか否か? 答えは数年後に出る。

阪神タイガース公式サイト

下柳、執念の15勝!(5日・甲子園)

2005-10-06 12:36:22 | Yokohama Baystars
 先発・下柳剛の最多勝(15勝目)が懸かった、今シーズンの最終戦。下柳で勝って、有終の美を飾れるか? 下柳は勝利投手の権利を得られる5回を目途に、後は「JFK」リレーで逃げ切るつもりなのだろう、と思っていたが、相手は<Aクラス>が懸かったベイスターズ、先発は11勝(7敗)の門倉健。
 先に下柳が失点して(4回表)、嫌な感じだったが、その裏すかさず球団新の「147打点」9月の「月間MVP」今岡誠がタイムリーヒットを放って、「2対1」。点を取られても、直ぐ取り返すのが、今年のタイガースの「強さ」。

【6回裏】にも先頭の鳥谷敬がセンター・バックスクリーンに同点ソロを放って、「2対2」。そのまま試合は推移し、下柳をいつ代えるのか? それが焦点だったが、7回を終えても、9回を終えても、下柳は打席に立ち、マウンドに上がり、10安打を浴びながらも、バックの好守にも助けられ、勝ち越し点を許さず。
 そして迎えた延長【10回裏】1アウト後、鳥谷。ベイスターズの2番手、加藤武治の速球(144㎞)を振り抜いた打球は左中間へ! 打った瞬間、それと判る「第8号」サヨナラホームラン! 最高のシーズンを最高の形で締め括ったタイガース。
 それにしても、鳥谷は岡田彰布監督の息子(陽集)さんによく似ている。だから可愛がっていたのか? 

 甲子園で最終戦。全選手がグランドに集結し、選手会長の今岡が代表して「今年は日本一を獲ります!」と宣言。今岡も「確信」しているのだろう。今年は「勝てる」。チーム力に「絶対」の自信を持っている、のだろう。交流戦でバシフィック・リーグのチームとも対戦し、チーム力は把握している。敵はもはや「日程」しかない。
 日本シリーズまでの間、間延びする、この期間をどう過ごすのか? それが最大の課題であり、最強の「敵」。その間、パシフィックのチームはプレイオフの激戦を戦い抜き、日本シリーズに上がってくる。怖いのはそれだけ……。
Shimoyanagi.com

井川慶、最後の甲子園(4日・甲子園)

2005-10-05 14:22:59 | Yokohama Baystars
 自身のHPで、これが「最後の甲子園」と示唆していた井川慶。今秋の日本シリーズは(2年前と同じく)パシフィック・リーグの球場から開幕するから、第1戦の先発が予想される井川が甲子園で登板する可能性はない。これが本当に「最後の甲子園」になりそうだ。こんな成績で獲ってくれるメジャーリーグのチームはあるのか? こんな今シーズンのピッチングで? と思うが……メジャーも「投手不足」は深刻なのだろう。

【1回表】1番・石井琢朗を初球143㎞(内角高め)のストレートでサードファウルフライに打ち取る。2番・小池正晃の初球にも146㎞のストレート! ちょっと今日の井川は「違う」。ピッチング・フォームにシャープさが、ある。以前のようなダルさ(緩さ)がない。腕が振れている。「2-2」になって、6球目の「145㎞」で完全に詰まらせて、ファースト・ファウルフライ。3番・金城龍彦も「146㎞」で平凡なライトフライに打ち取った。久し振りに球が走っている!

【2回表】4番・佐伯貴弘に「2-2」から決めにいったストレート(142㎞)が高めに外れて「2-3」になるが、ラストボールも「144㎞」で攻めて、止めたバットに当たって、サードゴロ。5番・多村仁は得意のチェンジアップ(131㎞)で空振り三振に仕留め、6番・種田仁も146㎞のストレートでキャッチャー・ファウルフライ。打球が前に飛ばない! 
【3回表】7番・村田修一には初球チェンジアップ(123㎞)が抜けたものの、2球目「145㎞」で空振り。振り遅れた村田が打席で唖然とした顔でマウンドの井川に目をやっている。3球目も「146㎞」。うなりを上げる豪速球! 4球目はMAX「148㎞」が出て、空振り三振! 凄すぎる……こんな井川は久し振り!!
 8番・相川亮二には内角を突いた「140㎞」をセンター前に弾き返されたが、9番・三浦大輔の送りバントを見事なダッシュで2塁で刺し、1番・石井を「145㎞」で完全に詰まらせて、ピッチャーゴロ。……こんな井川を(ずっと)見たかった!

【4回表】2番・小池を「3球勝負」で空振り三振(144㎞)。3番・金城は初球(145㎞)を打って、ファーストゴロ。4番・佐伯も「145㎞」「144㎞」で追い込み、最後は「129㎞」チェンジアップでファーストゴロ。ファースト喜田剛の好守に助けられ、3アウト。
【4回裏】タイガース期待の「新星」3番・林威助がベイスターズ先発・三浦のカーヴ(104㎞)を捉え、ライトスタンドへプロ入り第1号ホームラン! 口を真一文字に結び、ベースを回る林が初々しい。タイガースの新たなスターの誕生、か? 4番・金本知憲も続いて、貫禄の「第40号」ホームランをセンターに打ち込んで、「2対0」。今日もタイガースの「ゲーム」だと思われたが……

【5回表】先頭の多村に「2-2」からの勝負球の「146㎞」をセンターに持っていかれ、「2対1」。続く種田には「2-3」に粘られながら、「127㎞」でセンターフライ。村田を「130㎞」で空振り三振。相川も「130㎞」でサードゴロに打ち取って、後続を遮断。
【6回表】はピッチャー三浦に初球(141㎞)を弾き返され、センター前ヒットを許す。1番・石井は初球(122㎞)をファーストゴロ。2番・小池は「128㎞」で空振り三振に斬って取ったが、3番・金城に初球(121㎞)を叩かれ、センターに飛び込む、2ランホームラン被弾!! 痛い失点だ。この回、初球、しかも変化球を悉く狙われた。配球の工夫次第で防げた失点だ。「2対3」逆転を許す。

 緊張の糸が切れた(?)井川は【7回表】にも、先頭の多村に「140㎞」を叩かれ、センターに大飛球。フェンス手前、赤星憲広が追いついたかに見えたが、まさかの捕球ミス(記録は3塁打)。これは井川にとっては「不運」だった。1アウト後、これまで2打席連続空振り三振に斬って取ってきた7番・村田に「2-1」に追い込みながら、「147㎞」を叩かれ、右中間を深々と破られ、「2対4」。井川はこの回限りで降板。本当にこれが「最後の甲子園」になるのか?

 タイガースも【7回裏】もう一人の期待の若手、6番・喜田がセンター前に詰まりながらも、ヒットを放ち、出塁。2アウトになるが、代打・浜中おさむが四球を選んで、1番・手痛いミスを犯した赤星が「汚名返上」、1,2塁間を抜く、タイムリーヒットで「3対4」。しかし、【8回表】に登板した「JFK」の一角「J」が小池にソロを喫して、「3対5」。【9回表】にも桟原将司が失点して、「3対6」。【9回裏】代打・関本健太郎がタイムリーを放って、「王者」の意地を見せたが、ここまで。井川に9つ目の黒星がカウントされた。
Kei Igawa Official Web Site

宴の後の神宮で「2勝1敗」勝ち越し!(2日・神宮)

2005-10-03 22:12:52 | Tokyo Swallows
 この日からスターティング・メンバーに3番アンディー・シーツと7番・矢野輝弘が戻ってきたタイガース打線。【3回表】に1塁に内野安打で出塁の赤星憲広を置いて、2番・鳥谷敬が早稲田大学の先輩、スワローズ先発の藤井秀悟からライトスタンドに飛び込む2ランホームラン(7号)で先制。1塁の赤星が「走るぞ」と揺さぶっておいて、「1-3」からのスライダー(126㎞)を狙い打ち、だった。【4回表】にも5番・今岡誠が「1-2」からのカットボール(137㎞)をセンター・バックスクリーンにソロ(29号)! 
 
 続く「藤井キラー」の6番シェーン・スペンサーが四球を選んで、関本健太郎が「0-2」からのカットボール(134㎞)を叩いて、左中間に大飛球! これをレフトのアレックス・ラミレスが落球して(記録は2塁打)、「4対0」。【6回表】にも8番・関本から3番(途中出場の)藤本敦士まで(全てシングルの)5連打を連ねて、「7対0」完成。
 藤井はいずれもカウントを悪くしてから痛打を浴びていた。1塁側ダッグアウトでは険しい顔で戦況を見つめる古田敦也<フューチャー>監督の姿が……エース藤井のリードにはキャッチャー古田の存在が必要不可欠、なのかもしれない。

 タイガース先発の杉山直久は6イニングスを投げて、散発3安打の0封。9勝目を挙げて、恐らく今シーズンを終えた。防御率も3点台を突破して、2.94。この杉山の「思わぬ」成長が今シーズンの≪優勝≫に一役買った。開幕前、恐らく首脳陣は(藤田)太陽にこういう活躍を期待したのだろうが……その太陽の不振を補って余りある杉山の活躍、飛躍。日本シリーズでも頼むぞ、と期待したい。
 杉山の後は桟原将司を一枚挟んで、3日ぶりに「JFK」リレーが復活。【9回裏】に久保田智之が「例によって」2本ヒットを打たれたが、最後は連続三振で締めて、この3連戦「2勝1敗」の勝ち越し。宴の後の疲れが残るはずのタイガースが、Aクラス入りに望みを繋ぐスワローズを圧倒して、再び甲子園へ……今シーズン最後の舞台(2連戦)に立つ。

和田豊オフィシャルサイト『虎の意地』

林と喜田(1日・神宮)

2005-10-02 12:53:02 | Tokyo Swallows
 3番に林威助、6番にウエスタンリーグのホームラン王(21本)喜田剛が入った、この日のタイガース打線。初回に赤星憲広が内野安打で出塁し、盗塁(60個)も決めて、1アウト2塁。ここで3番・林が「2-0」に追い込まれながら、スライダー(122㎞)をセンター前に持っていって、今シーズン3本目のヒット(5打数3安打)。
 1アウト1,3塁になって、4番・金本知憲、5番・今岡誠の主力が連打を浴びせて、「2対0」。尚1アウト1,2塁で「背番号55」喜田に打席が回ってきたが、「1-2」からの同じくスライダー(124㎞)を引っ掛けて、ファーストゴロ。林と喜田の現時点での「差」が如実に現れた打席になった。

 追加点が欲しい【5回表】2番・鳥谷敬が左中間を破り、林が「打ちたい」逸る気持ちを抑えて、四球を選び、1アウト1,2塁。ここで4番・金本が「お約束」。初球を叩いて、ライトスタンドにライナーで飛び込む「39号」3ランホームランで「5対0」。
 これで「王者」タイガースが「ゲーム」を支配した。2アウト後、6番・喜田が「2-2」からチェンジアップ(124㎞)をセンター前に転がして、今シーズン初ヒット。同じ球を引っ掛けた第1打席の教訓が活かされた。

【6回表】にも2アウト1塁で「かつての神宮のスター」鳥谷がライトフェンスに達する3塁打で「6対0」。続く林も「2-2」に追い込まれながら、スワローズの2番手「元大工職人」本間忠の決め球のフォーク(125㎞)を掬い上げて、ライト前ヒット! 「7対0」。気持ちのいいヒットだった。彼の非凡な打撃センスを見た。
 この日、3番に座って「3打数2安打1打点」。今日(2日)のスワローズ先発は左腕・藤井秀悟(予想)だから、スタメンはないだろうが、地元・甲子園に帰ってからも、抜擢は続くだろう。日本シリーズの「戦力」になれるか? 

 一方、喜田は「4打数1安打」。辛うじてヒット1本放ったが、アピールには程遠かったか? 試合は【9回表】にも打線が爆発し、「10対5」で快勝! 「中20日」の先発の安藤優也が6回を5失点で目標の規定投球回数に到達。「11勝5敗、防御率3.39」。先発転向の最初のレギュラーシーズンを終えた。これで再び登録抹消になって、夫人の看病に戻るのだろう(?)。
 2番手の左腕・能見篤史が2回を「0」に抑え、【9回裏】最後は橋本健太郎が締めた。能見は日本シリーズでも、こういう使われ方になりそうだ。橋本と共に「J.F.K」に繋ぐ重要な役割を担うことになる。

赤星憲広RedStar53

優勝の翌日……(30日・神宮)

2005-10-01 21:35:16 | Tokyo Swallows
 優勝から一夜明けて、翌日に東京へ移動。神宮でスワローズと3連戦。スワローズも「3位」が懸かっているから、気合が入っている。一方、こちらは2日酔いで睡眠不足。しかし、ほぼベストメンバーを組んできた。タイガースにはもっと大きな「目標」があるだけに、手抜きは許されない。
「4番」に連続試合出場の記録が懸かった金本知憲が座るだけに、他の選手もおいそれと休めないのだろう。「金本さんが出るなら、オレも出る」。やはり、このチームは金本が牽引者か? ウイニングボールが飛んできた彼こそが、≪MVP≫にも相応しいか? 

【2回表】この日「6番ライト」スタメンの浜中おさむが、スワローズ先発・石川雄規の3球目のスライダー(126㎞)を捕らえて、左中間フェンス直撃の3塁打! 久し振りに浜中の会心の一撃を見た。続く7番・関本健太郎も初球(139㎞)を打って、ライト線に落ちる2塁打! 浜中が還って、同期生コンビで「1点」を先制した。
 しかし、その裏、先発の福原忍が5番アダム・リグスに一発(13号)を食らって、「1対1」。カウント「1-2」からのインコース低目を突いたストレート(135㎞)だったが、打球は高々と舞い上がり、レフトスタンド最上段に吸い込まれていった。ストレートの球速が「135㎞」。これが今シーズン、福原の「不振」を象徴する「数字」だ。

 タイガースは【5回表】にも、浜中、関本が連続して、三遊間を破り、ノーアウト1,2塁になって、ここでスタメンの浅井良が初球(123㎞)を振り抜いて、レフト線を破る2塁打! さらに9番・福原も初球(123㎞)を狙って、バットを折りながらも三遊間を抜いて、「3対1」。1番・赤星憲広も初球(136㎞)を打って出たが、ショートゴロ併殺に倒れて、しかし、その間に浅井が還って、「4対1」。王者の試合を見せてくれている、と思ったのだが……。

【6回裏】に福原が捕まり、3番“フューチャー・メジャーリーガー”岩村明憲に「0-2」からストライクを取りにいったスライダーが甘く入り、ライトスタンドに運ばれ(29号)、「4対2」。4番アレックス・ラミレスに「2-1」と追い込みながら、スライダー(133㎞m)をセンター前に運ばれ、5番リグスにも「2-1」と追い込みながら、スライダー(132㎞)が甘く入り、レフト線を破られ、7番・城石憲之のショートゴロの間に1点入って「4対3」に詰め寄られた。

 その後は2番手、故障明けの左腕・江草仁貴が炎上して、5連打を食らって、5失点。果たして、江草は日本シリーズまでに調子を戻せるのか? 通常なら「JFK」登板の場面で疲れを考慮して回避したが、これで福原の「9勝目」は消えてしまった。今シーズンは「8勝14敗」という屈辱的な数字で終わりそうだ。しかし防御率は「3.51」。意外に味方の援護に恵まれなかったか? この「悔しさ」を日本シリーズでぶつけて欲しい、ものだ。

赤星憲広RedStar53